写真はまたドロミテに戻り、Sasso Lungo Trekkingの日。
素晴らしい日の出の前に、眠っている街の灯が輝いています。
NHKの朝番組で面白いことを言っていました。
メインテーマは“おつきあいマネー”のワナですが、
後半に登場の「被害回復型詐欺」のワナが、とても参考?になりました。
セールス嬢を育てて巨額な利益を上げる集団の手口。
莫大な利益のためには、綿密な計画・明晰な頭脳が必要で、
この演出をする人物のことを「絵師」というそうです。
この行為自体は非常に卑劣なモノです。しかし、、
誰かに何かの行動を起こさせる際の、心理学的応用…というか、
総合演出とでも言うべきチームワークは……別の目的に応用できそう。
その手口とは、
1.<皆と同じにしていないと不安になる性格>の女性が狙い目。
2.ホームパーティー、女子会など、親近感・仲間意識をくすぐる催しを企画。
3.「ペースメーカー」というサクラを用意しておく。
(たとえば、今月の営業成績が「私まだ、これだけなの」とか言わせ、
さりげなく、自分や皆が頑張っていて魅力的な様子をアピール)
4.売り上げが頭打ちになるころ「イケメンの講師」登場。
親身にアドバイス。<このヒトのためなら頑張れそう!>
<このヒトに認められたい!>という雰囲気に持っていく。
これを「イロかん (色管理)」というそうです。
素敵な異性から「目をかけてもらい」「励まされ」親身になってもらったら、
何とかしてその恩義?に報いたくなるのが女心なのだとか。確かに……
(だ・か・ら・・世の夫族も、妻に対してそうすれば良いのに!!!と、
つい、私情がこみあがってくるのですが……)
いえ、私が今日言いたかったことは、
詐欺ではなく、崇高な目的の成就のためにも、
この手法は使えるのか否か?という疑問です。
私は日々、健康運動を進めようと、あの手この手の活動を続けていますが、
小食・体操・スポーツなど、努力を要する行動は、なかなか広まりません。
逆に「あなたは元気過ぎるのよ」と往なされる始末。
日本人の多くは「良く働き、美味しいモノをたらふく食べるのが幸せ」らしいのですが、
昨今は「体を使うことが減り、逆に食べ物は欧米化して量も嵩みがち。
なので、消化できなかった食料がメタボを呼び、病気の引き金になります。
この状況打破&改善のためには、詐欺師の手口でも研究して、
本当に効果的な啓蒙・工夫が必要と思わされる番組でした。