
2018/10に私のブログでご紹介した「ひざ裏のばし」の続編です。
今回は「ヨガ」の意味解説を重視した点と、
著者の息子さんや、高齢者の体験談にたくさんのページが割かれ、
私にとっては前著より、面白い内容でした。
座位にしろ、立位にしろ、膝裏をしっかり伸ばすのは大変です。
特に「自分は生まれつきO脚で、色々やっても、全部できな~い!」
と、諦めている人が殆どです。
私自身は、バレエを習って、初めて「外足」(アンデュオール en dehors)
という概念(バレエ用語)を知り、驚いたものです。
下記のサイトに分かり易く書いてあるサイトからコピペすると、
http://balletpractice.click/tehttp://ballechnique/undoall-practice/
尾てい骨を体の中に入れるイメージで骨盤を立て、股関節から下は
地面に向かって力が行くように、上半身は何もせず骨盤の骨を上に
引き上げるイメージでまっすぐ立ちます。
この基本の立ち方と体の引き上げ、つまり股関節周りを自由に動かせる状態が
できてないと無理に脚をアンドゥオールして怪我をする原因にもなります。
長時間この姿勢を保つのに腹筋や背筋を鍛えることも大事です。
お腹周りは人間の体の中で最も弱い部分です。
いくら体を引き上げてもしっかりとした筋肉がなければ脚を支えられず
お餅のように伸びてくだだけです。
次に大事なのは股関節まわりや太ももの筋肉や筋が硬くなっていないかどうか
です。腰回り、お尻周り、太ももをテニスボールでマッサージしてから
アンドゥオールしてみるとやりやすさが断然違います。
これらの姿勢と筋肉の状態はあくまでもアンドゥオールするための準備段階の
練習であり、この感覚がつかめないと体に大きな負担がかかります。
華やかなバレエの世界ですが、こういった地道な努力によって華やかなで
優雅な踊りができるのです。
私たち、フツーの人々はバレリーナになる必要はないのですが、皮肉なことに
各種出回っているダイエット本・エクササイズ本・美容法の多くは、
この「バレリーナの基本姿勢と立ち方」が出来ていることを前提に、
書かれている気がします。(だから続かないし、効果があがらない?)
大事なことは、バレエの難しさではなく、
毎日5秒で、壁を押して膝裏を伸ばし、壁ピタやスクワットを
根気よく続けてもらうモチベーションを作り出すことです。
この点で川村医師の意図は達成されているように見えました。