p.151 認知症には明らかに違うタイプが複数ある。
①楽な方:(著者の夫君の場合)アルツハイマー型
可愛げのあるタイプ。
p.152 短期記憶障害に加え、地理、地点がわからない。
日常の段取りをつけるのも苦手に。
そのため、日常生活の細々とした用事を足すのに支障があり、
私のサポートが不可欠です。
ただ、コツさえつかめばわりと事はスムーズに運びます。
とにかく直近の出来事をすぐ忘れてしまうので、同じことを
何度も聞かれますが、聞かれるたびに、初めて尋ねられた
ことにして、その都度淡々と答えてあげれば余計な摩擦は
起きません。
(中略)生活全体をフォローさえすれば、日常生活で多少の
支障はあっても、めったに大事に至ることはないのです。
p.153 ②ややこしい方(著者の母上の場合)老人性認知症
まだらボケ。
わからなくなっていること、できなくなっていることが
増えているのを自覚しつつ、本人はそれを受け入れがたく、
認めたくないのでしょう。あるいはボケていく自分を
さらけ出してしまうのはプライドが許さないのか、
辻褄合わせのために作り話もします。これが厄介です。
しかも、本人は作り話をしているつもりがないから、
余計ややこしい。
お~ 本人に悪げがなくても、「間違った思い込み」に固執する!
我が家だって「言った!」「言わない!」の応酬は頻繁にあります。
これに腹が立ち、明らかにエビデンスがある場合、見せつけたことも
ありますが、どうもスッキリしないのです。
なので、どっちが正しくても、どうでもイイことは、なかったことにして
不毛な言い争いで時間を浪費しない方を選ぶようにしたら平和になりました。
これが夫婦以外の他人を巻き込むようになったら、再考が必要ですが、
しばらくはこのまま・・・・・平和が続きますように、と祈るばかりです。