夫は現役時代から白鳥の撮影に夢中になり、
福島県の猪苗代湖、新潟県の瓢湖、そして北海道など
精力的に動いていました。そのうち丹頂鶴なども撮り始めて
大型の鳥三昧でした。
ある時、近所の洗足池に来ているカワセミを見てからは
小鳥も撮るようになり、北沢峠とか戸隠などを走り回り、
ついには東南アジア~中南米にまで出かけるように。
私は殆ど同行しませんが、山行時に鳥がいると名前を教わり、
一緒に探したりします。
老境に入って、山小屋泊が必要な高い山には行かなくなり、
富士山周りか近郊の低山や花巡りが増えています。
そんなとき、昔行ったあの山の、あの木の実を食べていた、
声の良い鳥、偶然、思いがけない場所で見つけた花・・・・・
一緒に歩いた思い出が次々と浮かんできます。
歩けなくなっても花や小鳥を見るたびに多分、浮かんでくるのでしょう。