後半の知識編では、たくさんの「勇気をもらえる情報」が紹介されます。
たとえば、
p.138 年をとることで、自然と伸びていく能力もあるということが分っています。
それが「結晶性知能」です。
人間の知能には「流動性知能」と「結晶性知能」の二つがあります。
流動性知能とは、新しい情報を獲得し、それをスピーディーに処理する知能
のこと。残念ながら、流動性知能は年齢の影響を受けやすく、年をとるにつれて
衰えてしまう人が多いと言われています。
一方の結晶性知能とは、これまで経験したことや勉強したことから獲得していく
能力のこと。結晶性知能は60歳頃まで上昇し続け、その後もほとんど低下しない
と言われています。このため、若い頃には理解できなかったことが、年をとって
初めて理解できる、ということが起きるのです。
p.139 「今が一番、踊っていて楽しい」と僕が感じている理由も、結晶性知能のため
かもしれません。確かに体力も筋力も衰えて、できない動きもあります。ですが
ダンスを一番よくわかっている状態であることは間違いありません。音を自由に
使えるようになってきたので、楽しいのです。力任せであったり、派手な動きで
見せるのではなく、僕の持つ経験からくる自由度の広さや深さで元しく踊ることが
できます。
ジェロントロジーでは、この結晶性知能を生かして、
創造性のある活動をすることが、心身の健康につながるのではと考えられています。
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