P.1 著者による大人の女の定義:
「毎日の生活を楽しみ、自分の人生に心から充足感を覚えている人」
前半の意味は判ります。でも「心からの充足感」とは?
私の場合、発声で色々苦労・工夫して<会心の高音を出せたとき>感じます。
つまり、難しいことに取り組んで、達成感を覚えるときです。
でも、そういったことは、たまにしかありません。
自力整体の指導のときは、やっていて楽しいし、拍手を受けると増々ハッピー。
でも、実技の真髄が伝わらない人もいるので、完璧な充足感はありません。
「朱に交われば赤くなる」ように、「真髄を掴んだ人が、周囲を牽引する」のが
理想です。そうなったら、きっとスゴイ充足感なのだろうなぁと思います。
著者は鍼灸の学校を出た正統派の東洋医学研究家で、
古武術や身体操法も指導されるようです。
久しぶりに読み出のある本に出合ってワクワクしています。
ただの健康法・美容法ではなく、「体の真の在り方」に対して、
様々な面から分析・研究されているのが面白いです。
「冷え取り健康法」「少食」「断食」など、信奉者が多い健康法などの分析が
興味深い内容です。
P.182 「解毒(デトックス)」とは、インドの土着宗教から続いてきているもの。
ファスティングや浣腸などもここが原点です。
体に溜まっている老廃物を追い出して健康になるというより、
スピリチュアルな
「穢れ」を祓うために身体の中をからっぽにし、
神に近づく修行として行われていたのです。ですから、
残念ながらそうのような方法を続けても健康になれるわけではありません。