P.50 外国人の声がパワフルな理由ーー喉に負担のかからない声の出し方
外国人が使っている声は、響く上に、とても深く聞こえます。
外国語は子音が多いなどの理由もあり、ハスキーに聞こえても、
のどに負担のない発声をしています。
海外では、大きな声でというより、鋭い入り方でパッと音にできないと、
声のインパクトに欠けます。これは集約度と方向性の問題です。
声を出すときのイメージが大きく関わってきます。
それに対して日本人の声は、母音(アイウエオ)中心で、
声帯をならす(有声音)ため、疲れやすいのです。
すぐにのどに負担がかかってしまいます。
これは、体や息が充分に使われないまま、無理に浅い息で、
浅いところで大きな声を出そうとしているからです。
日本語は元々、
浅い息で口内だけで発声できてしまうからです。
あ~ぁ・・・日本に生まれて損した・・・・と思います。
実際、昔の職場で英国からきた天文学者さんの話を聞いたとき、
「なんて深い声で、俳優みたいな声なんでしょう! 素敵!」と思ったものです。
P.75 役者声とは:体からの声
一流の俳優は<絶妙に息を声にしていく>。
という記述がありますが、欧米の人は役者でなくても、ふか~~い息で
説得力のある話し方をする人が多いと感じてきました。