著者は医学博士。力を入れている研究は、
中枢を含む感覚器へのinput と output の解明と治療への応用、
音声言語嚥下外科手術と経済的治療法の開発など
声に異常を感じたら放置せず、「多分風邪だろう」などと自己判断せずに、
耳鼻咽喉科に行く方が良い。(重篤な病気の前兆の可能性があるから)
加齢により、喉付近の筋肉が弱ってくるのは自然の摂理なので、
予防の体操や暮らし方をお勧めしたい。
著者が考案した「ピシッと声トレ」は、
簡単な体操を一日二分程度で絶大な効果が望める優れもの。
P.56~59まで4種類の体操が紹介されています。注意する点は、
P.55 どの体操をするときも、
体に力を入れる瞬間に「1」、「2」と数えるのですが、
数字は「い~ち」と伸ばすのでなく、短く「いちっ」とハッキリ発声します。
この体操は、力を入れる瞬間に声帯を閉じることで、
声帯と声帯を動かす周辺の筋肉を鍛えていますから、
力を入れる瞬間に、はっきりと大きな声で短く「いちっ」と言うことがポイント。
P.56~ 具体的な体操は、イラスト付きの本書を読んでくださいね。簡単にメモすると、
①「椅子を用いた体操」
椅子に座り、座面の両端またはパイプ部分などを掴み、
胸を張ってギュッと腕を伸ばす瞬間に発声。
P.57 ②「壁押し」声トレ
壁を使った腕立て伏せのように、掌を壁につけて前傾姿勢になり、
曲げた肘を伸ばす瞬間に発声。
P.58 ③「手合わせ」声トレ
胸の前で合掌。両手を押し合うのと同時に発声。
P.59 ④「胸張り」声トレ
胸の前で両手をグーにして合わせ、肘を背中側に引く瞬間に発声。
肩甲骨を寄せる感じで胸を張る。
全て、30秒で10回行うペースを目安に自分で決めて、最低2種類を毎日行う。