尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

房総旅行

2012年03月08日 23時32分17秒 |  〃 (温泉以外の旅行)
 突然、房総の鴨川方面へ旅行。1月にも館山へ行ったけど、特に千葉県を極めようと思ってるわけではなく、北関東や福島の温泉へ支援の意味も込めて行きたい気持ちがあるんだけど、某プランで格安で泊まれる旅館を発見したもので。

 しかし、外房に泊まるのは久しぶりだな。南房の館山、白浜、千倉などに泊まることは結構あったけど、鴨川や勝浦へはだいぶ行ってない。この地域は花の季節に訪れることが多く、(夏は山へドライブすることが多いため)、どうしても南房フラワーラインの方に気持ちが行ってしまう。で、鴨川で行ったことがない所として、「大山千枚田」が残ってた。ここは農水省認定の「棚田100選」に選ばれているところ。関東では栃木の二つとここだけ。東京に一番近い棚田100選。100選を見てみると、長野県が一番多い。次いで、熊本、宮崎。当たり前だけど、山がなければ棚田にならない。しかも山間部は本来畑作に向いた土地が多く、土質、水、集落など条件が整わなければ「棚田」にならない。で、千葉、それも南の方の鴨川にどれほどの棚田があるのか。そこらへんは海に生きる地域で、水田じゃないでしょ。と思うと大間違いで、房総半島は幅広で太平洋と東京湾に面する海辺を除くと、中央はほとんどみんな山。ただし、高くても300か400m程度の低山が多いのであまり意識しないけど、山がちの地帯なのです。それに「長狭(ながさ)米」というブランドを誇りとする地域。

 いや、大山千枚田は素晴らしかったです。今は水を張りはじめた時期で、緑は全くないわけだけど、地形の広々感はむしろ今の方がわかるかも。人間の力強さと言うか、城の石垣とか写真で見るマチュピチュみたいというか、壮大な感じ。写真ではあまり伝わらないけど。ここは別の季節にまた再訪したいと思います。現地には「大山千枚田保存会」による「棚田倶楽部」という施設もできています。(なお、調べても行き方がよく判らなかったんだけど、東京から車で行く場合、館山道を鋸南保田ICで降りて、長狭街道を鴨川方面へしばらく行くと案内が出てくるので右折。下の駐車場に停めて上まで歩く。)
  

 2日目は、朝方に雨の降る寒い日に逆戻り。まだ見てない「仁右衛門島」(にえもんじま)に行こうかと思ったけど、寒くてやめ。カステラ工房なんかで油を売って、久方ぶりの清澄寺へ。日蓮が出家得度したところというお寺。その頃は天台宗だったけど、衰微して戦後に日蓮宗になったとある。ここらは日蓮生誕の地「誕生寺」があるところで、有名な「鯛の浦」もある。船で行って手を叩くと鯛が海面に近寄ってくる不思議な所ですね。どちらも前に見てる。誕生寺は見直してもいいなと思って一日目に行ってみたけど、駐車場が有料だけなのでいいやと思って、ずっと車で行き過ぎたら海際のヘリを通るすごい道路に通じてた。で、清澄寺はそこらから山へどんどん登って行く。昔千葉県市川市に住んでいた時があって、確か電車とバスでお寺から高原ハイキングをした記憶がある。その頃はけっこう「巨樹めぐり」をしていて、清澄寺は国の天然記念物の大杉が有名なんです。写真では全然伝わらないけど。でも、ほとんど杉が続く地帯で、花粉が飛んでそうな感じ。自分は全然影響ないんですが、観光客、参拝客は少ない状態でした。そこから養老温泉、大多喜城をへて、内陸部を通って帰る。そこらへんは初めて。まあ、海辺の方が面白いですね。
 

 宿は天津小湊の「宿 中屋」。小湊駅前に天保時代からあったそうですが、74年に海岸べりに移転、10年前に温泉が出て、最近リニューアルしたばかりという。部屋もきれいで、対応もていねい。なによりアワビが一人一匹おどり焼き、イセエビ二人で一匹のお造り、鯛のかぶと煮、蟹の味噌汁とついて、1万円を割るプラン。某テレビ番組サイトでの紹介だけど、これは完全に値段以上のプランです。ただし、温泉が「源泉掛け流し」とうたうけど、基本は循環で一部放流というのはちょっと残念。千葉の温泉というのは低温で加温は仕方ないけど、加水はしてないという。アルカリ性で肌がツルツルする泉質はいいんですけど。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする