言葉の問題続き。「マイ」(my)と関連もあるが、最近「俺の○○」という名前のお店が多すぎないか。「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」「俺の焼肉」「俺流塩ラーメン」…。多分もっとあるんだろうけど、この手の名前の店に入る気がしない。まあ、入ろうが入らなかろうがどうでもいいけど、この手の命名法には「言葉の問題」として違和感を感じてしまう。
大体、「俺」はお客に対して使う言葉なんだろうかという違和感がまずある。普通は「私」でしょう。店長出てこいとクレームをつけるようなこともないけど、もしそういう事態が起こった場合に「店長は私です」と出てくるなら判る。でも、「俺の○○」と言うお店なら、「店長は俺だが、なんか文句あるのか」とでも言われそうだ。クレーム防止策としてのコワモテ命名法なのかもしれないが。
しかし、そういう問題以上に、飲食店というのは(よほど特別な店を除いて)、「普通に美味しい」のが大事であって、あまり特別な個性を発揮しなくてよい分野である。店ごとに味を競うが、シェフの名前で客を呼ぶのは邪道だと思う。いろいろ工夫を重ねた結果、大評判を呼んで行列が絶えない店になり、その結果として店主の名前がマスコミでも売れるということはある。それならいいけど、初めから「有名ラーメン店で何年修行」とかを看板にして、これはうまいんだぞというスタンスでやるもんじゃない。
本来はごく普通の店名が「あそこは美味い」と有名になるのがいいのであって、店主やシェフの名前は料理の向こう側に隠れていればいい。自分の個性などは料理をして語らせればいいのである。それが「俺の○○」と来たら、初めから店の名前を一番に打ち出している。店名で覚えてくれという姿勢である。それほど個性がある味なのかと思うと、実は「俺の○○」にはチェーン店が多い。おかしいだろう。店ごと、料理人ごとに味が違わなければ、「俺の○○」にはならないだろ。
ところで、こういう店に予約を入れたいときはどう言えばいいのだろうか。まあラーメン屋はともかく、フレンチやイタリアンは予約できる店のはずである。いや、「俺の○○」という「固有名詞」のお店だぐらいは判っている。その上で書くのだが、自分で「俺の」と名乗っている店では、本来客の側では「俺の」とは言えないはずだ。俺と対になる言葉は、普通に考えると「お前」となる。だから、「俺のフレンチ」では「お前のフレンチを予約したいんだが」、「俺流塩ラーメン」では「お前流塩ラーメンをくれ」と言わないとおかしいのではないだろうか。
いや、そんなことを感じながら看板を見て通り過ぎるのは自分ぐらいなのだろうか。もっとすごいのは「俺の魚を食ってみろ」という店もあり、なんとここもチェーンなのである。ここまで強く出られると、こっちも「お前の魚を食ってやってもいいが、もし気に入らないもんだったら、金は払わないでいいんだろうな」と言いたくなるが、そういうシステムはないようである。愛知県東部の湯谷温泉の宿、「はづ別館」では泊った後で翌日に客が宿泊料を付けるというシステムを取っているが、そのぐらいのことをやって欲しい名前ではないか。
大体、「俺」はお客に対して使う言葉なんだろうかという違和感がまずある。普通は「私」でしょう。店長出てこいとクレームをつけるようなこともないけど、もしそういう事態が起こった場合に「店長は私です」と出てくるなら判る。でも、「俺の○○」と言うお店なら、「店長は俺だが、なんか文句あるのか」とでも言われそうだ。クレーム防止策としてのコワモテ命名法なのかもしれないが。
しかし、そういう問題以上に、飲食店というのは(よほど特別な店を除いて)、「普通に美味しい」のが大事であって、あまり特別な個性を発揮しなくてよい分野である。店ごとに味を競うが、シェフの名前で客を呼ぶのは邪道だと思う。いろいろ工夫を重ねた結果、大評判を呼んで行列が絶えない店になり、その結果として店主の名前がマスコミでも売れるということはある。それならいいけど、初めから「有名ラーメン店で何年修行」とかを看板にして、これはうまいんだぞというスタンスでやるもんじゃない。
本来はごく普通の店名が「あそこは美味い」と有名になるのがいいのであって、店主やシェフの名前は料理の向こう側に隠れていればいい。自分の個性などは料理をして語らせればいいのである。それが「俺の○○」と来たら、初めから店の名前を一番に打ち出している。店名で覚えてくれという姿勢である。それほど個性がある味なのかと思うと、実は「俺の○○」にはチェーン店が多い。おかしいだろう。店ごと、料理人ごとに味が違わなければ、「俺の○○」にはならないだろ。
ところで、こういう店に予約を入れたいときはどう言えばいいのだろうか。まあラーメン屋はともかく、フレンチやイタリアンは予約できる店のはずである。いや、「俺の○○」という「固有名詞」のお店だぐらいは判っている。その上で書くのだが、自分で「俺の」と名乗っている店では、本来客の側では「俺の」とは言えないはずだ。俺と対になる言葉は、普通に考えると「お前」となる。だから、「俺のフレンチ」では「お前のフレンチを予約したいんだが」、「俺流塩ラーメン」では「お前流塩ラーメンをくれ」と言わないとおかしいのではないだろうか。
いや、そんなことを感じながら看板を見て通り過ぎるのは自分ぐらいなのだろうか。もっとすごいのは「俺の魚を食ってみろ」という店もあり、なんとここもチェーンなのである。ここまで強く出られると、こっちも「お前の魚を食ってやってもいいが、もし気に入らないもんだったら、金は払わないでいいんだろうな」と言いたくなるが、そういうシステムはないようである。愛知県東部の湯谷温泉の宿、「はづ別館」では泊った後で翌日に客が宿泊料を付けるというシステムを取っているが、そのぐらいのことをやって欲しい名前ではないか。