22日に迫った衆議院選挙の結果予測がいろいろ行われている。それらによれば、野党側で言えば希望の党が失速して現有議席を割り込むかもしれない。それに対して立憲民主党は優勢の勢いが続いているという。今のところ、希望ではなく立憲民主が野党第一党になるかもしれないという予測をする調査まで出てきた。
まあ、それはふたを開けてみないと判らない問題だ。希望の党が自民党と競っているところも多いんだから、希望の党が多くなるという方がありそうな気もする。だけど、だんだんはっきりしてきたことがある。それは民進党から無所属で選挙に臨んでいる人は、選挙後には立憲民主党と行動を共にする人が多そうだということである。無所属との共同会派になれば、立憲民主党(+無所属)が野党の最大会派になる可能性は、ほぼ確実なんじゃないだろうか。だから、僕はちょっと前に「小池氏は今後も都知事兼第一野党の党首になる」と書いた部分を取り消したい。
会派というのは、議員が議員活動を行うために議会に届け出るもので、政党所属とは別に組んでも構わない。例えば今の参議院では、「自由民主党・こころ」「民進党・新緑風会」「希望の会(自由・社民)」などの会派が存在する。「無所属クラブ」という会派もある。(公明党、日本共産党、日本維新の会などは、普通に自分の党の所属議員だけで構成しているが。)
どうしてそうなるかは、一つは自由党と社民党のように一党では議員が少ない党が共同すれば6人になって、質問時間などを確保しやすい。(「希望の党」結成以前に、参議院会派「希望の会」があったわけ。)「自由民主党・こころ」というのは、「日本のこころ」が自民党と一緒になって作っている会派。「日本のこころ」というのは、旧「日本維新の会」が分裂して「次世代の党」ができ、「日本のこころを大切にする党」と名を変え、さらに今年になって「日本のこころ」になったもの。代表だった中山恭子が「希望の党」の立ち上げに参加し、今は中野正志一人になっている。
いま党首討論なんかで、この中野という人が出てきて自民党支持ばっかり言ってる。同じ会派を組んでいるんだから、当然だ。一応政党として候補を出しているとはいえ、そういう人が出てきていいのかと思う。もう自民党になっちゃえばと思うと、これが法律上できない。中野氏は2013年の参院選で、日本維新の会から比例で当選した。比例当選議員は、その選挙で比例区に出ていた別の党には、移りたくても移れない。(昔、新進党から比例で当選したのに、選挙が終わったら離党して自民に行っちゃった人がいて、こういう規則ができた。高市早苗氏はその一人。)
そういう話はともかく、議員活動はこの「会派」が大事なのである。会派所属議員数の多少で、いろいろな問題が決まってくる。立憲民主党会派が野党最大会派になれば、慣例により衆議院の副議長を出すことになるだろう。党首討論でも、第一には立憲民主党の枝野代表が安倍首相と論戦を交わすことになる。(他の会派にも時間の割り当ては行われるが。)
公明党の山口代表は、憲法改正などの重大問題は、少なくとも野党第一党の納得が得られることが必要ではないかと言っている。議員数だけで押し切って改憲を発議しても、国民投票で否決されれば内閣総辞職にもなりかねない。そういうことを考え併せれば、立憲民主党の躍進によって、安倍首相による無理やり改憲路線には、ごくわずかだけども「最低限の歯止め」ラインが掛けられる可能性が出てきたと言っていいのではないだろうか。
「立憲民主党はあなただ」という枝野氏は言う。今回の突然の解散、民進党解体という中で、ほんのわずかではあるが確かに「われわれが成し遂げた」ものがあったのではないだろうか。もちろん改憲策動はもっと激しくなるだろうし、諸問題の混迷が続くのだろうけど。まあ、それもこれも、明日の選挙に大雨の中どれだけの人が行くかにかかっている。期日前投票はしてない人が多いんだから。
まあ、それはふたを開けてみないと判らない問題だ。希望の党が自民党と競っているところも多いんだから、希望の党が多くなるという方がありそうな気もする。だけど、だんだんはっきりしてきたことがある。それは民進党から無所属で選挙に臨んでいる人は、選挙後には立憲民主党と行動を共にする人が多そうだということである。無所属との共同会派になれば、立憲民主党(+無所属)が野党の最大会派になる可能性は、ほぼ確実なんじゃないだろうか。だから、僕はちょっと前に「小池氏は今後も都知事兼第一野党の党首になる」と書いた部分を取り消したい。
会派というのは、議員が議員活動を行うために議会に届け出るもので、政党所属とは別に組んでも構わない。例えば今の参議院では、「自由民主党・こころ」「民進党・新緑風会」「希望の会(自由・社民)」などの会派が存在する。「無所属クラブ」という会派もある。(公明党、日本共産党、日本維新の会などは、普通に自分の党の所属議員だけで構成しているが。)
どうしてそうなるかは、一つは自由党と社民党のように一党では議員が少ない党が共同すれば6人になって、質問時間などを確保しやすい。(「希望の党」結成以前に、参議院会派「希望の会」があったわけ。)「自由民主党・こころ」というのは、「日本のこころ」が自民党と一緒になって作っている会派。「日本のこころ」というのは、旧「日本維新の会」が分裂して「次世代の党」ができ、「日本のこころを大切にする党」と名を変え、さらに今年になって「日本のこころ」になったもの。代表だった中山恭子が「希望の党」の立ち上げに参加し、今は中野正志一人になっている。
いま党首討論なんかで、この中野という人が出てきて自民党支持ばっかり言ってる。同じ会派を組んでいるんだから、当然だ。一応政党として候補を出しているとはいえ、そういう人が出てきていいのかと思う。もう自民党になっちゃえばと思うと、これが法律上できない。中野氏は2013年の参院選で、日本維新の会から比例で当選した。比例当選議員は、その選挙で比例区に出ていた別の党には、移りたくても移れない。(昔、新進党から比例で当選したのに、選挙が終わったら離党して自民に行っちゃった人がいて、こういう規則ができた。高市早苗氏はその一人。)
そういう話はともかく、議員活動はこの「会派」が大事なのである。会派所属議員数の多少で、いろいろな問題が決まってくる。立憲民主党会派が野党最大会派になれば、慣例により衆議院の副議長を出すことになるだろう。党首討論でも、第一には立憲民主党の枝野代表が安倍首相と論戦を交わすことになる。(他の会派にも時間の割り当ては行われるが。)
公明党の山口代表は、憲法改正などの重大問題は、少なくとも野党第一党の納得が得られることが必要ではないかと言っている。議員数だけで押し切って改憲を発議しても、国民投票で否決されれば内閣総辞職にもなりかねない。そういうことを考え併せれば、立憲民主党の躍進によって、安倍首相による無理やり改憲路線には、ごくわずかだけども「最低限の歯止め」ラインが掛けられる可能性が出てきたと言っていいのではないだろうか。
「立憲民主党はあなただ」という枝野氏は言う。今回の突然の解散、民進党解体という中で、ほんのわずかではあるが確かに「われわれが成し遂げた」ものがあったのではないだろうか。もちろん改憲策動はもっと激しくなるだろうし、諸問題の混迷が続くのだろうけど。まあ、それもこれも、明日の選挙に大雨の中どれだけの人が行くかにかかっている。期日前投票はしてない人が多いんだから。