尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

11.5 ハンセン病 いのちと向き合う集会案内

2012年10月31日 20時40分33秒 |  〃 (ハンセン病)
 11月5日(月)、「いまハンセン病療養所のいのちと向き合う!~実態を告発する市民集会~」が行われる。(午後6時スタート、8時終了。東京の北の丸公園、科学技術館サイエンスホール。最寄駅地下鉄東西線竹橋)
 

 7月18日、全療協(全国ハンセン病療養所入所者協議会)は、臨時支部長会議を開催し、政府のすすめる行政改革・合理化政策に対して、ハンスト、座り込みで抗議することを決議した。ハンセン病療養所入所者の平均年齢は、もう82歳を超えている。そのような人々が、ハンガーストライキをすれば、まさに「いのち」に関わってくる。この「いのちの抗議」を新聞で読んだときに、僕は大きな衝撃を覚えた。もし本当にそのような事態になったならば、多くの人々とともに「その場にいなければならない」と強く思ったものである。

 チラシの裏から少し引用する。「ハンセン病療養所のおける国家公務員の定員削減、欠員不補充、新規雇用抑制等の施策により、医療機関の基本的な役割である医療、看護・介護、給食等のサービスが著しく損なわれており、その影響は療養生活上の不安を超越し、われわれの生存権を脅かしていることを強く訴える。」(7.18決議より)

 ハンセン病問題は、1996年の「らい予防法」廃止、2001年のハンセン病国賠訴訟熊本地裁判決、2009年の「ハンセン病問題基本法」制定と進んできた。最後の基本法により、療養体制の充実、入所者の人権の尊重が確認されたものと僕は考えていた。しかし、自民党政権に始まり、民主党政権でも進められている「公務員削減政策」により、もっとも弱い所に国家の矛盾がしわ寄せされていたのだ

 「平均年齢82歳を超えた当事者たちは、実態を明らかにするために、最後のたたかいに立ち上がろうとしています。」

 「ハンセン病首都圏市民の会」のホームページに多くの賛同の声が紹介されている。この集会のニュースはまだ多くの人に届いていないのではないかと思う。僕も紹介しておきたい。(僕個人も是非参加したかったのだが、他用ができてしまった。でも多くの人々に直接の声を聞いてもらいたいと思い、紹介した。)
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