今から10数年前、まだインターネットなんてのが一般には無かった頃、Niftyというパソコン通信の世界に色々なジャンルの掲示板があった。その中の1つにフリークライミングの掲示板があって、リンゴというハンドル名の人がいた。その人はヨメ友達なんだけど、10年くらい前にフリークライミングからマラソンに趣向変えした。
珍しくその人から電話がかかってきてフリークライミングしたいと言う。2週続けて日曜日にマラソン大会があるから来月になるのかとヨメが聞くと土曜日は空いていると言う。長野県の人とはいえ松本の方だから来るのも大変。しかも翌日はハーフとはいえレースだ。
リードは怖くて無理というのでトップロープだったけど、昔取った杵柄(死語?)、全く落ちる様子無く登ってた。ズボンから隠れてるけどふくらはぎの主張が見える。さすが伊達にマラソンはしてないな。今回佐久の人に会いたいなぁというより登りたいと急に思い立った感じだ。ま、理由はどうあれ仲間が増えるのは楽しい。しらばっくれて枯れ木も山の賑わいだねと言うと、さすがに同世代はこの言葉を見逃さない。
ここに住み始めた頃からヨメがアキノキリンソウが生えている、アキノキリンソウが生えていると何度も言うので耳タコ。さすがに覚えてしまった。小さな花が幾つもまとまって咲くこの草は高さが10cmから30cmくらい。花1つの大きさは1cmくらいかそれより小さい感じ。
木の下で密生せず点々と生えているので地味ではある。見栄えとしては困った帰化植物の方が綺麗かもしれない。ただ帰化植物と違うのはワーッと増えるわけでなく毎年同じような密度で生えていること。控え目でくどくないのが良い。
庭の端っこにツメレンゲが3株あったけど、去年は道路の工事で一番大きな株を掘られてしまったので今年は2株。その道の直ぐ向こうの田んぼのところには何株か見える。花はもう殆ど散ってしまったようだ。これの高さは10cmないし15cmくらい。初めて見た時は肉の厚い葉を見てサボテンかと思ったが全然違った。
毎年生えるこの草なんだけど、環境省レッドデータブック準絶滅危惧種と長野県レッドデータブック準絶滅危惧種に指定されてる。それが書いてある資料がPDFファイルだけどここにある。