浅間山荘を7時40分に出発し、10時前には下の地図の矢印の所に居た。まぁここまで来れば後は前掛山(まえかけやま)に登って終りだ。と思ったら話が違うとヨメが言い出した。
浅間山に登ると言ったじゃないか、と。連休ってこともあって登山客はゾロゾロいた。山頂になんて向かった日にゃぁ何処かのブログで立ち入り禁止区域を歩く登山者なんて調子で写真デビューだよ。
そしたら緑色のロープを躊躇せず跨いだ年輩の2人組の登山者。そしてお世辞にも足が速いといえないオバ登山者が山頂を目指して歩き出した。それを見て、ま、いっかって感じで追随。噴火口の縁に着くが火口が全く見えない。それでもヨメは火口を1周するのだと言う。
反時計回りに歩きだす。すると幸いにも火山ガスが殆ど出なくなった。ところが暫く歩くと丁度箱根の大涌谷って感じで硫黄の臭いが強くなった。でも強いのは臭いだけではない。ちょっと咽る感じだ。ガスが無いにも関わらずだ。なるほど、立ち入り禁止は伊達ではなかったってわけだ。
良く分らないがちょっとこれはまずいぞと思った時、下の方に駆け下りるくらいの体力があれば大丈夫なのかな。一応その程度の体力はあるけど考えが甘いかな。風向きによっては立ち入り禁止区域に入らなくても咽るようなことはあるかもしれない。兎に角そんな時に山頂付近まで来るのがやっとなんて体力じゃぁちとまずいな。
火口壁は富士山のと違って見事に垂直である。ずり落ちた時、フリークライミングで培った技を駆使して垂直の壁を這い上がろうとしても酸欠になりそうだ。勿論そのまま落ちたら助からない。恐らくヘリコプターはここを飛べないだろうから誰も助けに来れないだろう。長いロープ垂らして貰ったとしても既に酸欠で…
群馬県側の火口壁は長野県側に比べて低い。溶岩は専らこちらに流れるのだろう。共通なのは何処も垂直ということだ。ちなみに写真を撮る時は縁に近寄らず万歳して撮った。だから肉眼でこの通りに見るには決死の覚悟が必要だ。
浅間山の山頂、一番高いところは