錬金術のようなトレーニング

　鉄や銅を金にする錬金術。その術は名前だけでそんな術は存在しない。誰も金を作ることは出来なかったのだ。でもその過程で化学が発達した。





　知り合いのフリークライミング界の大御所は小指１本で懸垂が出来た。５本指を使ったって片手で懸垂なんて出来ない。そもそも小指１本だけでぶら下がるなんて無理無理の無理。その人が「小指１本で懸垂するには身体が捻れないようにしないといけないんだよ、そのためには」と説明し始めた。「そ、そういうのは参考にならないのでいいです」と話を遮った。今思えば話くらいは聞いとけば良かったと後悔。

　岩場では色々なボヤキが聞こえる。「力が無いなぁ」　「指がもう少し強ければなぁ」　「身体が固いので上手く行かないなぁ」　「背が低いから無理だなぁ」などなど。俺もそういうことを言ったことがある。でもしょっちゅうそんな事を聞かされると「じゃあ力つければいいじゃん」　「ストレッチやればいいじゃん」と言いたくなる。背が低いのはどうにもならないだろと思うかもしれない。でも柔軟性を上げれば届く範囲は伸びる。それでもダメなら飛びつけばいいじゃん、怖いけど。

　片手小指懸垂ってのは何年修行すれば出来るようになるんだろ。さすがにこの歳で始めたんじゃ無理かな。だけどそれを目指したらどうなるんだろ。そこで布団で寝ながら指を引っ掛けてぶら下がってみた。上げるのは上半身だけ。腰も上げたらあっという間に全治半年くらいの故障をしそうだ。始めたのは去年の今頃。４～５分のトレーニングをほぼ毎朝、丁度１年続いた。指の強さはどうなったか。残念ながら岩場で実感するような強さにはならなかった。というより殆ど変わらなかった。その程度の期間では足りないのか、トレーニングの方法が悪かったのか。

　だがしかし、夏頃に変化らしきものがあった。クライミングをしてなくても指皮の強さを維持出来た。クライミングを数週間しないとクライミングをしない人の皮膚と同じになちゃう。すると指先がチクチクしたりヒリヒリして登れない。そういうことにはならなかった。冬にはテーピングしてないのに気がついた。指の関節が直ぐ痛くなるのでテーピングで保護してたのにいつの間にかしなくなっていた。それでも痛くなることが無い。なので沢山買ったテープが全然減らない。それよりももう１年続けたら今度こそ指が強くなるのか？

欲しかった絆創膏があった

　ずっとバンドエイドの粘着テープ部分のような絆創膏が欲しかった。それをたまたまネットで見つけることが出来た。ずっと探してたけど以前からあったのかな。

　冬になると指がひび割れる。それに指サックが良かったんだけど、このテープの方が良さそうだ。というのも指サックはサイズが小さいときつい。それは指には悪そう。緩いと密閉されない。丁度というのが無い。テープだとその辺りの融通が利く。今一つだと思うのがハサミでスパッと切りにくいことかな。

レーズンサンドだと思って買ったのに

　スーパーのレジで並んでたらこんなパッケージが目に入った。レーズンサンドを色々買って食べ比べたことがあったのでつい買い物かごに入れた。ヨメが「ポッキー買ってきたんだ」って言うんで「え？」となった。中に入ってたのが期待してたのとまるで違ってたのが分かってガッカリ。