音楽の喜び フルートとともに

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メトロノーム

2009-05-03 19:50:28 | 楽器アクセサリー

メトロノームの電池が切れて、数ヶ月。やっと電池を買いました。セイコーのクリップ型メトロノームは多分10年くらい使っています。ボタン電池で、動きますが、何でもすぐに落としてしまう粗忽者の私にはピッタリの相棒でした。

ようやく、100均の電池をいれてみると、液晶は映っているのに、音が出ない

取り説なんか、とうにないので、ネットで検索して・・・もちろんとっくに型番が変っていてあるわけないのでした。

お取替えの時期なのでしょうか?ショックです。
次の型番をみながらも、まだどうにかならないかと考えている私です。楽器屋さんで見てもらおうかな?

私はk先生に指揮を鍛えられたおかげで、メトロノームに頼るだけではなく体感覚で、テンポを作るのが得意です。
例えば、心臓の鼓動は一分に45拍うちます。つまりテンポ45くらい、時計の一秒より少し遅いくらい。その倍の100くらいがモデラート。少し早いのが120でアレグロ、半分が60でアンダンテ。で歩く早さ。

これでいけば、ヒンデミットを音源もなく符読みはじめましたが、第一曲は138、120のアレグロより少し早いくらい、第3曲は92、100より少し遅い、第4曲は168アンダンテの3倍。
今日音の出ないメトロノームで確認したら、テンポ感はほとんどOK。指揮をするのなら間違いない。
よく演奏する曲なら、何分で収めてと言われても大丈夫。

しかし、実際に楽器を演奏しながら初めての曲のテンポを取るのでは大違い。
音符の数が多かったり、リズムやアーティキュレーション、臨時記号、運指の都合などで、主観では同じテンポでも、実際は伸びたり縮んだり。

つまり、同じ120でも、主観では、2分音符を吹く時はゆっくりと感じ、16分音符8個入れると、早く感じると言うようなことです。だから演奏する時には、2分音符は、ゆっくり吹く、16分音符は早く吹くつもりで吹くと、ちょうど、同じ速さで演奏することが出来ます。
もちろん、これはあくまで主観の問題で、客観的に科学的にメトロノーム的にはおかしい。
しかし、音楽を人の体を通して表現する時には、この引力を織り込むことはぜひとも必要な操作なのです。

地球でさえ引力が時間に影響を及ぼすとアインシュタインは、相対性理論で解き明かしましたが、私達の引力は、自分の体や楽器なのです。