楽器選び

楽器選び。
フルートを始めるというときは、やはり、先生に選ぶのを手伝ってもらうのが良いと思います。
この際ですから、いろんなメーカーのフルートを試してみましょう。
予算は大体決めておいて、伝えた方がいいですが、せっかくですから、材質、メーカーによってどう音が変化するのか？を味わってみましょう。

なるべく、同じ吹き方で吹いてもらい、遠く離れて、聞いて見ましょう。部屋の中なら、端と端に離れてきいてみましょう。
近くだと、いい音だと思った楽器も、大きなホールやサロンでは思ったほど音が伸びなかったりするからです。時に日本人が好む、マイルドな音は、ホールで聞くとぼうっと聴こえてしまったりすることがあります。
近くでは、むしろ、シャーリングがあって、耳障りな音の方が、ホールで聴くと艶やかに、響くことがよくあります。ですから、出来るだけ遠く離れて、吹いてもらって聞いて見ましょう。

初めてだから、わからないって言うことはありません。落ち着いてよく聴いていると、違いがわかってきます。

値段や、メーカー名を奏者にも伏せておく方がいいです。先入観から一生懸命吹いてしまったり、なるはずだと思って吹いてしまったりすると、変ってしまいます。優秀な奏者ほど、楽器に合わせてしまうので、違いがわからなくなってしまいます。名手は楽器を選びませんから。あえて、ヴィヴラートの無い、シンプルな同じ吹き方で楽器の違いを感じましょう。

後は予算ですが、同じ価格帯の違うメーカーを試すのは当然ですが、今後の目標のためにも、気に入ったメーカーの高価格機種の音を味わってみてください。
材質によっても音は違います。リッププレート銀。頭部管銀、胴体銀、総銀製、金、９K,１４K,24K,プラチナ。材質によっても音は飛躍的に変ります。

そうそう、買い換えられるものでは無いので、出会いを大切にして、買い求めた後は、パートナーとして、愛着をもって練習してください。きっと楽器も愛される人のために共鳴し響くと思います。