音楽の喜び フルートとともに

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物つくりの気概

2009-05-30 21:00:44 | Weblog

神戸方面にでかけました。
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西宮にある国産家具の老舗メーカーのショールームにお邪魔して、高級革張りリクライニング椅子のリサーチ。
夫の仕事ですが、私も結婚前に務めていたので、ちょっと興味があって、おつきあい。
その後、淡路島の温泉にチョコッとよってなんて考えていたのですが、阪神高速がすごい渋滞。挫折して、三宮をぶらっとして帰るのがやっとでした。

ショールームは、高級インテリアの5階はほとんど人に会えず、階が下るに連れて人が多くなりました。やっぱり不景気です。良い仕事をしているメーカーだけに残念です。
技術は一日にしてならず。絶やすわけにはいけませんが、何処も今は体力勝負でしょう。
音楽の世界も同じ、継続こそ力。苦しい時代も何とか続けていればこそと思います。

日本の高級家具は、海外のものに比べて、足が短く、シンプルなものが多いです。しっかりした作りで長持ちします。そのサイズが、日本人の体型には、ちょうどよくくつろげます。西洋家具ですが、やはり、折衷的な日本家屋にはよくにあうものをつくられています。
日本人は海外のものを取り入れ、日本風にアレンジし、元のものよりも、繊細で品質も良く、バリエーションも豊富なものを作り上げる力があるんだなぁと、こういう家具を見ていても思います。

音楽や文化は一日にしてならず。安くて便利なことも大切ですが、こういう良い仕事を評価していかないと、あっという間に崩れ去ってしまい再生は困難を極めるとおもいます。品質を誇った日本の技術はそれを支えた職人の気概と、職人を育てる企業や文化を支える人々の存在があったと思います。
不景気の今こそ、そういう人の気概やプライドをもって仕事をする、また支えあうと言うことが大切な気がします。