音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

パパゲーノって何者?

2022-01-06 22:24:59 | 古典
今日は家族の誕生日でした。



シチューを作って、ケーキを食べて…小さな幸せです。

ウォルフガング アマデウス モーツァルト(1756-1791年)
の最後のオペラ「魔笛」(1791年初演)
興行主のエマヌエル シカネーダーはフリーメーソンの一員で台本を自分で書き、同じメンバーのモーツァルトに「魔笛」の歌劇化を依頼しました。

フリーメーソンは秘密結社で明らかになっていることが少なく、よくはわかりません。

陰謀論が有名ですが、「自由」「平等」「友愛」「寛容」「人道」の5つの基本理念をもち宗教の話しはしないということで主たる宗教がカトリックだった時代は、カトリックでないことが無神論、と捕らえられ、ローマ教会との対立を生んで来ました。

「魔笛」はザラストロと夜の女王の対立と、途中で主人公との敵味方が入れ替わるという、当時としてはあり得ない設定。勧善懲悪が当たり前の時代でした。

沈黙の儀式、火と水の儀式を乗り越えた先の愛の成就。
など、カトリックらしくない儀式。

隠喩が込められているのではないか?と昔から議論されて来ました。

その複雑で一歩間違えれば、宗教対立に発展する物語を「ファンタジーですよ。」ということにしているのがパパゲーノ。

鳥刺しという仕事を持っていて、「鳥はたくさん捕まえられるのに、たった一人の娘が捕まえられない。
僕に捕まってくれたら、かわいい子どもをたくさん作る母ちゃんにしてあげるのに」と歌います。

王子タミーノと一緒にザラストロの沈黙の儀式に挑み、見事、パパゲーニャとの愛を成就します。

モーツァルトが亡くなるまでの間で100回を越えるヒット作になったのは、この2人のキャラクターによるものかも!