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アルス ノヴァのギョーム

2022-01-28 21:09:21 | 中世
寒い日が続きます。

アルス ノヴァは14世紀のフランスで栄えた音楽様式のことです。

シンコペーション(強拍と弱拍のパターンを変えて効果をもたらす技法。)やイソリズム(旋律を反復される一定のリズムに埋め込んで、それを楽曲の基礎とする技法)
など、今では当たり前なリズム技法が発達し、それに伴い記譜法も改良がすすみました。

宗教音楽が多かったですが、世俗的な音楽も発展しました。

そのアルス ノヴァの有名な作曲家
ギョーム ド マショー(1300年頃-1377年)


自然の女神から祝福を受けるマショー
フランス王国シャンパーニュ地方ランス生まれ、ランス没

ボヘミア王ルクセンブルク伯ヨハン(1296-1346年)

の秘書となり、兵とともに、イタリア、ハンガリー、シレジア、プロイセン、ポーランド、リトアニア各地に赴きました。

ヴェルダン、アラス、サンカンタン、ノートルダム大聖堂参事会員の名誉職を得ました。

1346年、百年戦争のクレシーの戦いでヨハンが戦死すると、彼の娘ポンヌにつかえ、1364年フランス国王ノルマンディー公シャルル(フランス王カール5世)、フィリップ豪胆王、ナバラ王カルロス二世、サヴォイア伯アメデーオ6世、ペリー公ジャンなど多くのパトロンに仕えました。

1349年のペストの流行の時に自作品をまとめ、「マショー写本」として残っています。

ノートルダムミサ曲が有名ですが、聖職者にも関わらず多くの世俗的な曲を残しています。