昨日から圧を感じるほどの暗い雲、冷たいみぞれ混じりの雨。
午後になってようやく晴れ間がやってきたと思ったら、水玉がまぶしい位キラキラ。
うちのノースポールにも。
よく映りませんが気分あがってきました。
マスク生活も飽き飽きしてきました。
マスクの始まりは仮面。
紀元前4000年頃アフリカの遺跡の壁画にあったそうです。
仮面をつけて演じられるギリシャ悲劇、日本のお能などなど。
15世紀イタリアでは仮面をつけて舞踏会が流行り、ヴェネチアのカーニバル…現在も開かれています。
17.8世紀は流行り過ぎ、風紀を乱すとマリア テレジアに禁止されたりしました。
1792年、スウェーデン国王グスタフ三世(1746-1792年)
は統治に不満を抱くヤコブ ヨハン アンカーストレムによって仮面舞踏会中にピストルによって暗殺されました。
ヨーロッパで医学的な意味で使われ出したのは1890年代、ペストが感染症で人から人に移るとわかってからだそうです。
ジュゼッペ フォルテゥニーノ フランチェスコ ヴェルディ(1813-1901年)
が書いた、オペラ「仮面舞踏会」はこのグスタフ三世の暗殺を元に作曲されました。
スウェーデン王はボストン総督リッカルドに変えられ、リッカルドの秘書のレナート、その妻アメーリアとの三角関係に変えられて上演されました。
その頃イタリアは小国に分裂していたのがそれぞれオーストリア、スペイン、フランスの後ろ楯を得て権力闘争を繰り返し、国境線がイタリア内部で変更し、当時はナポレオン三世に支配されていました。
彼の暗殺未遂事件が起こり検閲で上演を拒否されましたが、
舞台をボストンにすることで、1858年初演されるとイタリア国民により熱狂的に迎えられました。
それはリソルジメント(イタリア統一運動)の気運の高まりと無関係ではなく、統一のシンボルサルデーニャ王国ヴィットーリオ エマヌエーレ二世万歳の頭文字
VIva Vittorio Emanuele Re D'Italia
とViva Verdi (ヴェルディ万歳)が重なり、国中にオペラにかこつけてこの文字が掲げられ、ヴェルディ自身の思いとは別に時代の寵児になりました。
政治的意図はない、愛と友情と嫉妬がテーマというヴェルディの主張を証明するのでしょうか?
このアメーリアのアリアは美しいです。