prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「台所太平記」

2003年04月24日 | 映画
事実上のオムニバス。原作者の谷崎潤一郎らしき作家の家の女中役で、いろいろなタイプの若手女優がとっかえひっかえ現れるという趣向。作中ちょっと時代が変わっていくとナレーションで触れているが、今こんなに何人も女中を雇っている家がどれくらいいるのかとあるのかと思わせる。
家の調度の立派なこと(伊藤熹朔・美術 撮影・岡崎宏三)。あと若い女の子のありかたの変わりようにびっくり。左幸子のブキミでレズっぽい役だけは現代的。
(☆☆★★★)


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「黄金の腕」

2003年04月24日 | 映画
フランク・シナトラの麻薬中毒患者演技が売りの映画。製作当時('55)としてはショッキングな題材だったのだろうが(オットー・プレミンジャーはそういう素材を探してくるのが巧いので有名なプロデューサー=ディレクター)、逆にいうとそれひとつで映画一本作れてしまったのだから、今ほど深刻ではなかったということ。

身体障害者のふりをしてシナトラを引き止めているエリノア・パーカーの役は、今だとかえって描くのは難しいだろう。セット撮影主体なのだが、長いトラッキング・ショットを生かして生中継的なリアル感を出している。昔の映画のいいところで、傍役がいちいち雰囲気がある。
(☆☆★★★)


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