先月MAKIKYUが韓国を訪問した際には、ソウル近郊にある高速鉄道(KTX)の光明Gwangmyeong駅で今まで乗車した事がなかった新型路線バスを目撃し、この車両に乗車する機会もありましたので、今日はこの新型バスに関して取り上げたいと思います。
この車両は韓国では現代Hyundaiと並んで、韓国の路線バスで大きなシェアを占めている大宇が製造した車両で、大宇の路線車は最近ソウル市内などで時々見かけるノンステップ車でも前面形状などは従来車両と同様ですが、この車両はデザインが大きく異なっており、また今まで韓国の大型路線バスでは見かける事がなかったワンステップバスである事も大きな特徴です。
大宇は既にこの様なデザインのワンステップバスを中国(工場が桂林にある様で、MAKIKYUも上海の街中で走っている大宇車に何度か乗車した事があります)で多数走らせていますが、この車両の側面には「BC211M」という形式番号が表記されており、これは既に大宇が中国で走らせているワンステップ車とは形式番号が異なるもので、また韓国内で多数が走っている大宇の一般路線車(2段ステップ)であるBS106シリーズなどとも異なるものです。
このワンステップバス、登場がノンステップバスよりも後になるというのは日本の感覚からすると異例で、中国で既に似た様な車両が多数走っている事も考えるとようやく出てきたという感がありますが、中国の大宇路線車や韓国の路線バスでは今まで見かけなかったフィンガーコントロール(?)のシフトレバー(日本のフィンガーコントロールよりシフトレバーは長く、マイクロバスのシフト程度の大きさはありましたが、ギアが入るときに1秒程度のタイムラグがある様に見受けられ、従来のロッド式とは別物ですので、恐らくフィンガーコントロールの一種かと思います)などの新機構を採用している事も特徴で、韓国でこのバスが今後どの程度普及するのかも注目したいものです。
ちなみにこのバスはKORAILの安養Anyang駅を起点に高速鉄道光明駅を経由し、光明7洞へ至る市内バス12番で大宇の従来車と共に使用され、複数台が活躍している姿を目撃していますが、この他にMAKIKYUは同形車(塗装も同様)を議政府Uijeonbuでも見かけています。
また余談ですが、最近京畿道ではソウルや仁川Incheonなどで普及している青や緑一色のバスと共に、この塗装の市内バスが増えていますので、従来塗装の市内バスに興味のある方は、早めに記録されておいた方が良いかもしれません。