MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

JR九州 813系1100番台電車~LEDの行先表示は随分とインパクトが…

2007-05-05 | 鉄道[九州・JR]

 

先月MAKIKYUがフェリーで大陸へ出向く際には、フェリーの発着する下関まで行く際に青春18きっぷを使用し、そのついでに下関から少々足を伸ばして九州の福岡一帯にも立ち寄ったのですが、その福岡都市圏のJR線で最近走り始めた車両が今日取り上げる813系1100番台で、MAKIKYUも短い区間ながらこの車両に乗車する事も出来ました。

813系は福岡都市圏を代表するVVVFインバーター制御を採用した近郊型電車で、交流専用車である事から関門トンネルを通って下関へ向かう電車には充当されませんが、小倉(北九州市)や博多(福岡市)、久留米といった福岡県内の主要都市を結ぶ鹿児島本線の快速列車や普通列車をはじめ、日豊本線や長崎本線などの一部列車にも充当されますので結構な数が活躍しており、存在感抜群の赤い塗装を纏ったこの車両の姿を見ると、福岡都市圏へ来た事を実感させられます。

この813系は既に製造初年から10年以上が経過している事から、登場年次によって内装などに幾つかのバリエーションが見られ、また比較的近年に増備された1000番台と呼ばれる車両では下回りにも変化が見られますが、前面形状は今までどのタイプも同様の形状になっていました。

ただ今年に入ってから運行開始した1100番台と呼ばれる車両では、下回りや車内などはこの車両が増装される前に登場した1000番台と呼ばれる車両と同等ながらも、昨年夏にJR九州が大分地区に導入したキハ220系200番台と呼ばれる新型気動車と同様に、日本国内の鉄道車両にしては異様なまでに大型のLED式行先表示器を採用しているのが大きな特徴で、この表示器が余りに大きい事から、これを納める為に前頭部の形状が変化して天井高さが高くなっていますので、このデザインは独特で見るからに強烈な印象を受け、今までの813系とは異なる事が素人目にも一目で識別できるほど変化しています。

また特徴的なLED式行先表示器を採用しているのは前面だけでなく、側面の行先表示器にも言える事なのですが、こちらは昨年夏にJR九州が大分地区に導入したキハ220系200番台とは異なるタイプが採用されており、MAKIKYUが見た限りでは3パターンが一定時間毎に切り替わっていましたが、これもJR九州以外の鉄道会社では類を見ない独特なもので、LED式行先表示器が随分と大きい事から、この部分の客窓がやや小さくなっているのも特徴です。

それにしてもこの車両、元々他に類を見ない強烈な印象の車両が多数走るJR九州といえども、このLED表示器は随分とインパクトがあり、福岡都市圏を訪問する際は注目したい車両の一つですが、日本国内では近年個性に乏しい車両が次々と量産されている地域もありますので、この様な個性的な車両が導入される事を羨ましく感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?