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青島市内公交汽車21路~四方站に乗り入れる数少ない路線バス

2007-05-19 | バス[中華人民共和国]

「MAKIKYUのページ」では以前、中国山東省・青島市の市内公交汽車(路線バス)として青島站を起点とする無軌条電車(トロリーバス)・5路を取り上げましたが、現在青島発着列車の大半が発着する四方站は暫定的なターミナルで、また大通りから少々外れた場所に位置している事もあり、四方站周辺を走る大半の系統を利用する際は、火車站から少々歩いた大通りに位置する鉄中という站(停留所)を使う事になります。

ただ割合にすると少ないとはいえ、幾つかの系統は四方火車站を起終点としており、その内の一つが今日取り上げる21路公交汽車です。

この系統はトロリーバスではなく一般の車両で運行されており、青島港客運站(旅客ターミナル)のすぐそばにある海員という站(停留所)も通りますので、先月の旅行で韓国・仁川から威東フェリーで青島に上陸したMAKIKYUは中国入国早々乗車する事になりましたが、青島港は韓国・仁川以外に日本の下関からのフェリーも発着していますので、この系統は海路で日本から青島に入られる方にも市内アクセスとして有用な路線です。

ちなみにMAKIKYUが21路に乗車した際の写真の車両は、車体は先日取り上げたトロリーバスと同形(扉配置などは異なりますが…)で、近年このタイプは上海などでは近年余り姿を見なくなったものの、青島ではまだまだ多数活躍している姿が見られ、写真の車両はエンジンが運転席脇に設置されているのも特徴です。

中国の路線バスでは非空調の旧型車を中心にこの様な車両が地方都市では良く見られますが、エンジンは非力で加速は鈍く、坂道などではアクセルを思いっきり踏んでも喘ぐ様な状況です。

また走り出すとエンジンの近く(車内前方)ではガソリンの揮発する様な臭いを発しますし、この系統のバスは運賃が1元と割安な事もあって空調も装備していませんので、お世辞にも快適とは言い難い車両ですが、この手の車両に乗車すると中国へ来た事を強く実感させられるもので、発展著しい中国では近代的な車両も多数走っていますが、この様なバスと乗り比べるのも面白いものです。

なおMAKIKYUの個人的な事情により、今月の「MAKIKYUのページ」更新は大幅に少なくなり、コメント返信等も遅くなる場合がありますが、悪しからずご了承下さいますようお願い申し上げます。