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武蔵観光バス・寄居=美里=本庄線~廃止代替バスながらもハイグレードな車両が…

2008-01-12 | バス[首都圏]

 

先日小田急線の80周年記念ラッピングトレイン『ぼくたち・わたしたちの「ゆめの列車」』に関する記事を取り上げましたが、このラッピングトレインで都心方面へ出た後、MAKIKYUは更に埼玉方面へ足を伸ばしており、その際に乗車した路線バスの一つが、今日取り上げる武蔵観光バスの寄居=美里(松久)=本庄線です。

このバスはかつて運行されていた東武鉄道(現在バス事業は分社化)の、寄居=本庄間を走る路線バスが廃止となった後の代替手段として運行されているのですが、バスの車体にも代替バスと大きく描かれていますので、廃止代替バスである事は一目瞭然で、武蔵観光バスでは他にも寄居周辺の廃止代替バスを数路線運行しています。
(武蔵観光バスにはこの路線以外に、MAKIKYUは以前小川町=明覚間の路線にも乗車した事があるのですが、この路線は現在他事業者に移管されています)

現在寄居駅を発着する路線も、寄居車庫を基点とする武蔵観光バス(寄居駅には直接入らず、駅から4~5分歩いた通りにある寄居駅入口停留所が寄居駅最寄となります)の本庄行きと深谷行き、それに東秩父村へ向かう村営バス(こちらは駅前を発着し、東秩父村内で東武系の川越観光バスと乗り継ぎ、小川町へ抜ける事も可能です)といった程度、それも運行本数は必要最小限の本数が運行されているだけという感がありますので、事前に時刻を調べておかないと、偶然運行時刻に遭遇しない限りは、少々利用し難い感があります。

ただこの路線は寄居=本庄間を乗り通しても運賃は520円ですので、寄居から高崎線方面へ抜けるには、目的地次第では鉄道利用より運賃面で優位な状況になりますし、使用車両もMAKIKYUが乗車した際は中型車ながら、座席はリクライニングシートを装備した観光タイプの車両が使用(一応運賃箱や整理券発行機といったワンマン設備は取り付けられていますが、運賃表は紙製の三角表を使用しているのが特徴的でした)されていましたので、設備的にも埼玉県内の非冷房車が未だに走る鉄道路線などに比べると、ハイグレードな感があります。
(運行本数や、車体に寄居=美里=本庄 代替バスと記されている事などを考えると、基本的にこの車両が限定使用されているかと思います)

これは観光路線でもない首都圏の路線バス、それも廃止代替路線としては破格のグレードとも言えますので、結構結構乗り得感のあるものですし、本庄からは路線バスを乗り継いで伊勢崎へ抜けるルート(本庄=伊勢崎間の路線バスは、概ね毎時1~2本程度は運行されており、東武線の終端駅同士を路線バス乗り継ぎで移動するのも面白いかと思います)なども可能ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非この廃止代替バスに乗車されてみては如何でしょうか?

写真は寄居=美里=本庄間の代替バス使用車両と、寄居駅入口停留所の発着時刻(MAKIKYUが乗車前に撮影したもので、乗車予定の方は参考までに…)です。