先日韓国鉄道(KORAIL)の長項線~群山線接続新線開通に関する記事を公開しましたが、その際に群山Gunsan~長項Changhang間には市外バス(都市間バス)が走っている事に関しても触れましたので、今日はこの市外バスに関して取り上げたいと思います。
群山・長項の両駅が鉄路で結ばれ、益山Iksan~長項線方面が乗り換えなしで移動できる様になった今日では、敢えて群山~長項間で市外バスを使う必要はなく、また群山・長項双方の鉄道駅も新線開通に伴って路線が切り替えられ、駅の場所も変わっている様ですので、現在の使い勝手もどの程度あるのか…といった所ですが、群山・長項の両駅(旧駅)からバスターミナルまでは徒歩圏(どちらも駅から10分は要さず)だった事もあり、つい最近までは群山線と長項線を乗車する際、両線を連絡する手段として非常に有用なモノでした。
(余りいないかと思いますが、現在でも両都市間のみを移動する際には、それなりに活用できるかと思います)
この路線はMAKIKYUも2回程乗車した事があり、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方で韓国を訪問し、群山線や長項線に乗車された方の中には、実際に乗車した事があるという方も居られるかと思いますが、群山・長項の両都市間は川を隔てて隣同士という事もあって、所要時間は30分程度で運賃W1400、便数も昼間で毎時2~3本程度は運行されていますので、韓国個人旅行は初めてという方でも、比較的手頃にバスの旅が楽しめますし、鉄道旅行のアクセントにも絶好の路線といった感があります。
また韓国の市外バスでは、観光バスタイプの車両が使われるのが圧倒的多数なのですが、この路線をはじめ、群山や全州といった全羅北道を走る市外バスでは、写真の全州高速をはじめ、全北高速や湖南高速といった事業者で、比較的運行距離の短い路線を中心に、写真の現代AEROCITYや大宇ROYAL CITYと言った、市内路線用で使用される様な車両が運行されている姿を目にする事も頻繁に見られます。
写真のAEROCITYも、MAKIKYUが群山→長項(→舒川)間を走る全羅北道~忠清南道跨ぎの市外バスに乗車した後、長項のバスターミナルでバスを降りた際に撮影したもので、観光バスタイプの車両も運用されていますので、目当ての便でやって来るか否かは運次第です。
(韓国他地域でもエリアによっては、この様な車両が使われている市外バス路線も存在しています)
ちなみにこの車両は路線タイプとはいえ、ドアは前1箇所、座席はきちんとリクライニングシート(ただ座席は韓国のバスで恒例のビニール張りです)になっており、床も座席部分が段上げされているなど、日本の西鉄が福岡~北九州(小倉)間などで運行している1000円高速バスをはじめとした比較的短距離の高速バスで使用される廉価版高速車両の韓国版とも言っても良い感があり、路線バスタイプの車両が好きな人間には嬉しい車両ですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も全北方面へ足を運ばれる機会がありましたら、是非このタイプの市外バスに乗車されてみては如何でしょうか?