今日MAKIKYUは所用で千葉県方面へ出向き、上野から京成電鉄を利用したのですが、今までその姿を幾度も見ていながらも、主たる用途が空港連絡用というMAKIKYUとは無縁の世界という事(それでも南海ラピートには2回程乗車していますが…)や、その気になれば近場でいつでも乗車する事が…という事で、なかなか乗車する機会がなかった有料特急用車両・AE100形電車に乗車する機会がありましたので、少々取り上げたいと思います。
この車両は90年代前半に、スカイライナーの輸送力増強や、初代スカイライナー(AE形)の代替で導入された有料特急用車両で、京成電鉄では初めて本格的にVVVFインバーター制御を取り入れた車両(それ以前にも試行的に改造した車両があり、この車両は近年退役しています)にもなっています。
その後通勤型車両・3700形や、高額運賃で有名な北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の一部車両でも、ほぼ同等の下回りを用いた車両が導入されていますので、性能的には通勤車両と大差なく、走行音もMAKIKYUにとって初めて乗車する車両でありながらも、聞き慣れた音が聞こえて来ますので、何となく奇妙な感じがしたものです。
AE100形より後に導入開始された3700形などは、地下鉄直通にも用いられている車両ですし、AE100形自体も前面に非常用貫通路が設けられている事もあって、車両自体は地下鉄浅草線直通も可能な設計となっており、浅草線を介して成田空港~羽田空港間の京成・都営・京急3社に跨る有料特急でも走らせれば、それなりに需要もありそうな気がしますが、地下鉄直通の有料特急が小田急~東京メトロ千代田線の間で運行される様になった今日でも、未だに浅草線直通有料特急が登場する話は出ておらず、登場以来ずっと京成線内のみで活躍し続ける状況になっています。
それどころか現在「開発を止めた某鉄道」を延伸し、成田空港へのバイパスルートを建設する工事が現在行われており、この新ルートが完成・開業した暁には、高速運転に対応した空港連絡用新型特急車両の導入が公式に発表されており、AE100形は空港連絡輸送の主力から外れる事は、ほぼ確実な情勢となっています。
新ルート開業後も京成線内の有料特急として用いられるのか、それとも先代AE形の様に下回りを通勤車両に譲って退役してしまうのかも気になる所で、今後の去就が非常に気になる車両ですが、車齢を考えればまだ使える車両ですし、比較的近年になって客室リニューアルなども行われていますので、出来る事であれば車両スペックを生かして、地下鉄直通有料特急として活躍する事を願いたいもので、それが叶わないとしても、京成線内での活躍に期待したいものです。
あと近日中に別記事で、AE100形使用列車に乗車した際の感想などを記したいと思います。