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八栗ケーブル~四国唯一のケーブルカー路線

2013-01-21 | 鉄道[四国]

今月MAKIKYUが四国を訪問した際には、最終日に徳島~高松間を一般路線バスのみで移動(鳴門・引田経由)し、先日その際に乗車した終焉迫る鳴門市営バスに関して取り上げましたが、高松に到達した後には、快速マリンライナー~新幹線のぞみ号(岡山乗継)で帰還するまで、少し時間が空いたものでした。

そこで存在が気になっていたものの、未訪問だった八栗(Yakuri)ケーブルへ足を運んだのですが、至近の屋島でケーブルカーが廃止された今日では、四国で唯一のケーブルカーによる営業用鉄道路線となっています。
(運営事業者の四国ケーブルは、他に幾つもの路線を持っていますが、八栗以外はロープウェイです)

この八栗ケーブルは名前の通り高松市東部の八栗に路線を持ち、八栗登山口~八栗山上間の路線長は0.7km、他鉄道の最寄り駅はことでん(志度線)の八栗駅となり、JR高徳線の古高松南駅もことでん八栗駅からさほど遠くない箇所にあります。

また高松駅周辺や市内中心部(瓦町など)から八栗へは、庵治(Aji)へ向かうことでんバスも概ね毎時1本程度運行しており、このバスもことでん八栗駅を経由しますので、鉄道の代わりにバスを利用して八栗へアクセスする事も可能です。


しかしながらケーブルの八栗登山口駅へは、ことでん八栗駅からでも上り坂を徒歩で20分強を要する上に、八栗登山口駅を発着する路線バスの類は皆無ですので、一部では「日本で最もアクセスの悪い鉄道」とも言われている程です。

JRの走っていない離島県を走るモノレール(MAKIKYUは日本国内で唯一の未踏県で、当然ながらこのモノレールにも乗車した事がありません)を除くと、専ら公共交通機関を用いて移動するMAKIKYU(大型2種免許持ちですが、自家用車・バイク等の類を自身で保有した事はなく、旅先でレンタカーを借りる事や、団体旅行に参加する事もまずありません)にとっては、非常に乗り難い路線の一つです。
(一応ことでん八栗駅・八栗登山口駅共に、駅近くにタクシーの営業所があり、複数人での訪問であれば、タクシーでのアクセスも悪くないかと思います)

この立地条件の悪さや、八栗山上も屋島に比べると高台ながらも展望はイマイチ、四国第八十五番霊場の五剣山八栗寺への参詣を除くと、訪問目的が…という事もあり、四国内や近郊の在住者や、四国八十八箇所巡礼などを目的としている場合を除けば、レールファンでも乗った事がない方の方が…という路線かと思います。


訪問したのが縁日などの催しがない平日だった事もあり、往復共に乗車したケーブルはMAKIKYUの貸切状態でした。

 
車両も1964年の再開業時に導入した車両を、さほど大きな改修をせずに使用している様で、2両のケーブルカーは同形ながらも色分けされているのは、この手のケーブルの定番と言えます。

運賃もケーブルカーでは往復利用の場合、片道毎に購入するよりも往復で購入した方が割引適用、というケースはよくあるのですが、八栗ケーブルでは片道運賃でも「上り」より「下り」の方が安く設定されているのも、アクセスの悪さと並ぶ大きな特徴と言えます。

大都市近郊の比較的華やかな印象の路線に比べると、随分侘しい印象を受けたものでしたが、レトロな車両で鄙びた風情を堪能したいと
感じる方には、結構魅力的な路線かも…と感じたものでした。

日本国内の鉄道は99%以上乗車しているMAKIKYUでも、ケーブルカーに関しては結構未乗路線が残っており、首都圏ですら…という状況ですので、機会があればまだ未乗の路線も訪問したいと感じたもので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も高松へ足を運ぶ機会がありましたら、八栗ケーブル乗車を検討してみては如何でしょうか?



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