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2016年を振り返って

2016-12-31 | Weblog

今年(2016年)も今日で最後となりますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方はどんな1年を過ごされたでしょうか?

MAKIKYU自身や周囲は、個人的には色々訳ありの1年でしたが、そんな中でも何度か遠方へ足を運ぶ機会にも恵まれる年となりました。

「MAKIKYUのページ」既公開記事で使用した画像を用い、今年1年を振り返りたいと思います。

 
個人的に今年の大イベントと感じた事の一つは、唯一の出国となった先月の韓国訪問。

知人のお陰で営業開始前の新高速列車・SRTにも乗車できたのは、非常に希少な機会だったと感じています。

 
それ以外にも韓国では今年開業したばかりの新線が幾つも存在、試行的ながら市内バスにおける2階建てバス導入の動きも見られるなど、都市交通を巡る話題は事欠くことなく、また来年以降の新線計画なども目白押しと言う状況です。

まだ「MAKIKYUのページ」でも記事作成が追い付かず一部しか取り上げていませんが、今年も引き続き韓国関連の記事公開を行いたいと思っています。

 
日本国内では北海道旅客鉄道(JR北海道)を巡る諸問題が報じられ、同社は過酷な環境も災いし大変な状況にありますが、そんな中でも今春には遂に北海道新幹線が開業、MAKIKYUも今年北海道新幹線とJR北海道初の新幹線車両H5系、接続列車(はこだてライナー)の733系1000番台に乗車機会がありました。

北海道新幹線開業後は同線を巡る大きなトラブルも報じられる事なく、今日に至っているのは幸いですが、夏の台風による災害は甚大な影響を及ぼし、それ以外でも留萌本線の一部区間廃止など、芳しくない話題が続いているのは残念な限りです。

 
北海道以外のJR線では、交流区間初の充電式電車となったBEC819系「DENCHA」が九州の若松線で営業運転を開始、機構面だけでなく拘りのデザイナーが関与した独特のデザインも大きな特徴の車両です。

同車は今後若松線で増備車導入が予定されているだけでなく、JR東日本でもこの車両をカスタマイズした車両を秋田県の男鹿線で走らせる事を発表しており、今後非電化区間や交直両用車が必要な区間での車両概念を一新する存在として、「DENCHA」やそのカスタマイズ車両が大増備される事になるのか否かも気になる所です。

また今月JR東日本の常磐線でも、東日本大震災の津波で甚大な被害を受け、不通となっていた宮城・福島両県に跨る浜吉田~相馬間が一部新線移設で営業再開しています。

こちらはまだ乗車していませんが、まだまだ震災の影響が色濃く残る中でも、着実に復興に向けた取り組みが進んでいる事を実感させられるニュースとも感じ、機会があればこの新線区間にも是非乗車したいと思っています。

 
JR以外の私鉄では経年車両の比率が高い関西私鉄において、今後老朽車の代替として導入される新型車両が次々と導入され、今年営業開始したばかりの新形式にも乗車機会がありました。

 
その一方でかなりの経年車でも、まだまだ手を加えて使い続ける意思を表したと言っても過言ではない車両も幾つか存在し、特に「私鉄版はやとの風」と言っても過言ではない近鉄特急「青の交響曲」は異色と感じたものでした。

日頃生活圏としている首都圏においても、小田急線で1000形リニューアル車が徐々に数を増やし、快速急行以下の一般列車における輸送改善に貢献していますが、今夏には6+4両編成を10両固定編成に改造した車両も登場しています。


10両固定編成化されたリニューアル編成(この写真のみ今日初掲載)は、今月初めて乗車機会がありましたが、6・7号車の中間車化改造された箇所などは、如何にも改造車という雰囲気が漂い、窓枠などはもう一工夫あっても…という気もしましたが、1000形リニューアル車は首都圏通勤車両の中ではかなり上等な車両と感じており、今後のリニューアル進展にも期待したいものです。

小田急では1000形更新を除くと、一般車両は代替なども落ち着いていますので、再来年春の複々線化完成までの間も4000形が若干増備される以外は、車両面では余り大きな動きはないと思います。


ただ春のダイヤ改正で区間準急が廃止・快速急行が大増発されると共に、東京メトロ千代田線を介してJR常磐線との間で3社車両による相互直通運転を開始するなど、運行体系は大きく変化しており、複々線化事業開始前にここまで大規模な改正を行うとは…とも感じたものでした。


これにより小田急の車両が千葉・茨城両県でも定期的に運行されるようになったのも大きな変化と言え、毎年秋の恒例行事になっている「ファミリー鉄道展」でも、3社の相互直通用車両が並んで展示されたのは、運行体系の変化を大きく象徴する出来事の一つと感じたものでした。

今秋には特急車両の新形式・70000形導入を発表しており、同形は展望席付の観光向け車両ながらもボギー車で分割併合なしの固定編成という、今までにない形態の車両になります。

既存の30000形「EXE」もリニューアルを施行した車両を「EXEα」として今春から運行開始する事を発表しており、来年は特急ロマンスカーを巡る動きも見逃せないと感じています。

 
小田急以外の首都圏私鉄では、相鉄で中堅格の9000系電車に「YOKOHAMA NAVY BLUE」と称したリニューアル車両が登場、内外共に大変貌を遂げたこのリニューアル車両は、新車と間違える乗客の姿も散見する程で、近年相鉄線では没個性的な車両が増えつつある中で、かなり大きなインパクトのある車両が出てきたと感じたものでした。

また東京メトロ日比谷線と相互直通運転を行っている東武スカイツリーラインの双方で、両線間を直通運転する車両の代替が今後進み、両者で基本的仕様を合わせた新型車両の納入も始まっています。

先日試験的に営業運行を行ったメトロ側の新型車両(13000系)もまだ未乗ですが、公式リリースやネット上で公開されている情報などを見ると、様々な面でかなり意欲的な車両なのでは…と感じますので、来年はこの新型2形式にも是非乗車したいと思っています。

この2路線で活躍する既存車両は新型車とは規格が異なり、ホームドア設置の事などを考慮すると必然的に退役を余儀なくされますが、経年の面ではまだまだ使える車両とも感じます。

少し前まで日比谷線と直通していた東急東横線の車両は、一部が地方私鉄に譲渡されており、今後も譲渡車両の登場予定がありますので、東京メトロと東武の日比谷線~スカイツリーライン直通用に用いられている車両の一部が、今後第2の活躍舞台を見出し再活躍する事になるのか否かも気になる所です。

  
地方私鉄では福井鉄道~えちぜん鉄道の相互直通運転開始が大きな話題の一つと感じており、これに伴い相互直通運転用車両の導入をはじめ、両線接続駅となる田原町駅構内に連絡線が新設されています。

  
えちぜん鉄道線内では既存列車用の高床ホームとは別個に低床ホームが設けられ、この低床ホームは駅によって形態に差異があるのも特徴です。

 
新体系での運行開始となった路線以外でも、静岡鉄道では久々の新規導入車両となったA3000形電車が今春運行開始しています。

この新型車両は運行開始早々乗車機会がありましたが、今後増備される車両は1編成ずつ装いを変えての登場予定が告知され、地味な生活路線の印象が強い静鉄電車も、今年はかなり注目される1年だったのでは…と感じています。

  
他にも今春以降本格運行体制に入った、小湊鐡道のSLもどきDLが小型客車を牽引する観光列車「里山トロッコ」や、某有名デザイナーが手掛けた異色の改装車両を次々と登場させている和歌山電鐵に今夏登場した改装車両第4弾「うめ☆電車」、和歌山電鐵と同じデザイナーが関与した長良川鉄道の観光列車「ながら」などにも乗車機会があり、これらもかなり印象に残る車両の一つと感じたものでした。

バス関連では乗合ではなく貸切になるものの、1月に東京都羽村市のイー・エス・ピー(事業廃止)が運行するスキーツアーバスが、長野県軽井沢町の碓氷バイパスで横転、乗務員と共に乗客として乗車していた多数の若者の人命が失われるという特別重大事故を惹起しています。

2012年に千葉県印西市の陸援隊(針生エキスプレス)が、関越自動車道で惹起した夜行高速ツアーバス事故の再来とも感じたもので、事故後の特別監査で明るみに出た事業者の杜撰な運行管理体制をはじめ、企画ツアー会社(廃業)の対応なども呆れるものでしたが、今後同種事故の報を再び聞く事がない事を強く願いたいものです。

路線バス(乗合)では近年大型路線車をモデルチェンジした三菱ふそうに続き、現在の国内2大勢力を担うJ-BUSも路線車の新モデルを今年発売開始、各地で続々と導入が進んでおり、MAKIKYUも何度か乗車機会がありました。


路線車は原則としてノンステップ車のみとなっているのが大きな特徴で、この点は評価が分かれる所かと思いますが、これに加えJ-BUS路線車は、中型車も含めたモデルチェンジとなっているのも大きな特徴と感じています。


近年バス業界では乗務員不足が報じられる事も多くなっていますが、この対策も兼ねてか連接バスを試行導入する動きも続いており、今年も近江鉄道(滋賀県)と西日本鉄道(福岡県)で導入された輸入連接車両に乗車機会がありました。
(連接バスはこの他に既存の神奈中TwinLinerなどにも乗車していますが…)


特に西鉄の連接バス「Fukuoka BRT」は昨秋の新潟交通に続き、日本国内では2例目のボルグレン製車両となっており、試行導入された2台は各車で内装が異なるのも大きな特徴と感じたものですが、今後導入事例が続く事になるのか否かも気になります。

 
交通系以外の個人的な事柄としては、フォークリフト技能講習受講や旅客自動車運送事業運行管理者資格者証取得なども大きな出来事と感じています。

現段階ではこれらを生かした業務などに従事している訳ではありませんが、特に後者は公共交通を巡る諸問題を理解し、対策を考える上でも有用な存在と感じています。

来年はどの様な年になるのか、MAKIKYUも全く見当が付かない状況ですが、大きな事故や病気などに見舞われる事無く平穏に過ごすと共に、機会があれば国内外の交通機関乗り歩きにも精を出せる一年になれば…と思っています。

2016年も「MAKIKYUのページ」へアクセス頂きありがとうございました。

また来年、2017年も宜しくお願いします。

「MAKIKYUのぺージ」をご覧の皆様方も今年1年を振り返っての感想や、来年の抱負などありましたら、是非コメントもどうぞ。



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2 コメント

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予想外の30周年 (6994)
2016-12-31 17:11:44
 2016年は、私が1986年に横須賀→羽前椿で青春18きっぷデビューして以来、30周年を迎えるという記念すべき年ではありました。しかしながら、その道のりは平坦ではなく、常に青春18きっぷ廃止の脅威と隣り合わせでした。今思い起こせば、国鉄の分割民営化が閣議決定された時点で、夜行列車や長距離列車の廃止、さらに周遊券の廃止も取りざたされていました。ただ、その当時はネットが発達しておらず、利用者が情報を得る機会も限定的でした。そして、青春18きっぷが存続した以外、全てが現実になりました。この20年、北陸新幹線と北海道新幹線の開業により青春18きっぷがなし崩し廃止されるのではと、騒がれてきました。ところが、本年1月5日、青春18きっぷの存続が突如リリースされ胸をなで下ろしました。デビュー30周年の記念鉄道旅行ができたことを、素直に喜びたいと思います。しかし、近年のJR北海道の経営難や、鉄道利用客の歩きスマホや痴漢などのモラル悪化に伴い、迷惑行為を助長するので青春18きっぷは廃止すべきだという意見を、目にすることが多くなりました。さらに、地球温暖化に伴う豪雨や震災の頻発で鉄道が長期運休し、不採算路線では存廃議論に至るケースも多発しています。安心して鉄道や公共交通を利用できる社会環境が、我が国では破綻寸前に追い込まれています。
 現在のところ来シーズンの、青春18きっぷは未定ですが、素直に存続を望みたい一方、社会通念がそれを許さないというのなら、廃止されても文句は言いません。
 最後に、管理人様、今年も度重なる更新お疲れ様でした。来年もお互い、体に注意して頑張りましょう。
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様々な面で随分変わった気がします (MAKIKYU)
2017-01-01 14:00:59
6994様こんにちは。

JR発足から30周年、JR化後に登場した車両も引退が相次ぐようになり、発足当初とは様々な面で随分変わったと感じます。

夜行列車や周遊券の廃止などは、分割民営化されて地域毎に事業者が代わる状況では致し方ない面もあると思いますが、JR北海道を巡る諸問題などは早急な対策が必須で、今後の行方も気になります。

またインターネットなどのネットワークの発達も、分割民営化当初は想定していなかった事で、この事に関してもJR東日本などは上手くビジネスチャンスとして生かしている印象がありますが、えきねっととエクスプレス予約の互換性のなさなど、これまた事業者の壁を感じる面も多々あり、会社の枠を超えて利便性の向上に取り組んで頂ければ…と感じる事も多い気がします。

青春18きっぷも大きな投資なしで結構な収益になる企画乗車券ですので、廃止はJR側にとってもマイナス面が大きいと思いますが、情勢の変化を考慮すると磁気券化や回数の変更、単価向上などはあっても不思議ではない気がします。

今年も既にいくつか作成済の記事がありますが、今後も引き続きブログ運営に努めて行きたいと思いますので、引き続き宜しくお願いします。
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