MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

先日九州へ~新たに設定された企画乗車券にも注目

2011-05-20 | 鉄道[九州・JR]

数日前MAKIKYUは九州へ足を運ぶ機会がありました。

首都圏~九州までの往復は、費用の関係もあって、最近MAKIKYUが九州や、更にその先の韓国へ旅行する際の定番となっている、日本旅行の往復新幹線のぞみ号利用となるビジネス向けパッケージ(1名のみの申し込み可・指定列車乗り遅れの際も後続列車の自由席を利用できるなど利用価値の高い商品で、ホテル1泊付きでも33000円程度と、通常の往復運賃+特急料金より大幅に安くなります)を利用しています。

そのため山陽~九州新幹線間を直通する新大阪~鹿児島中央間運転の「みずほ」号や「さくら」号には乗車しておらず、九州への道程は東京~博多間直通の「のぞみ」号を往復で利用しているのですが、九州内では九州新幹線の新規開業区間や、3月から新たに走り始めた「さくら」号にも乗車したものでした。

その際には九州新幹線の普通運賃は決して安いとは言い難く、若干割安になる「九州新幹線2枚きっぷ」を使っても…という状況なのですが、この他3月の九州新幹線全通にあわせ、「宮崎・鹿児島のんびりきっぷ」という企画乗車券が発売されており、MAKIKYUもこの乗車券を利用したものでした。


この乗車券は博多(福岡市内)~宮崎間で、片道は九州新幹線+在来線特急「きりしま」号(鹿児島中央乗換)、もう片道は九州新幹線+高速バス「B&Sみやざき」号(新八代乗換)を利用し、博多を起点に南九州を周遊(途中下車は乗換駅のみ可能)できるものです。

ビジネス向けの使い勝手は決して良いとは言い難いですが、九州新幹線の全区間を乗車できる事に加え、一部を除いて787系に置き換えられ、本数増と共に利用価値の向上した特急「きりしま」号や、高速バス「B&Sみやざき」号など、様々な乗り物を堪能できます。

乗車券の設定価格も15800円と、「B&Sみやざき号2枚きっぷ」(博多~宮崎間)よりは割高になりますが、博多~鹿児島中央間の「九州新幹線2枚きっぷ」より随分安く、旅行者向けには絶好の切符と言えます。

この乗車券では、全席指定制の高速バス「B&Sみやざき」号は、当然ながら乗車前に、みどりの窓口などで座席指定券の交付が必須となりますが、それ以外のJR列車(九州新幹線・特急「きりしま」号)は自由席利用が原則となっています。

しかしながら別途追加料金を支払い、指定料金券やグリーン料金券などを購入する事で、普通車指定席やグリーン車などを利用できるのはあり難く、MAKIKYUも博多~鹿児島中央間で九州新幹線「さくら」号に乗車した際には、指定料金券を購入し、普通車指定席を利用したものでした。
(JR九州の企画乗車券ではこの扱いが一般的ですが、JR他社の特急自由席利用となる企画乗車券では、指定席利用の場合には運賃部分のみ有効で、別途指定席特急券が必要となる事例も多く存在します)

またこの他に鹿児島中央駅で途中下車し、鹿児島県内を廻る際には、こちらも九州新幹線全通に合わせて設定された企画乗車券「指宿レール&バスきっぷ」を利用したものでした。


こちらは砂蒸し温泉で有名な指宿(Ibusuki)や、日本国内における本土最南端の駅として知られる西大山駅の訪問などに便利な乗車券で、設定価格は3000円となっています。

そのため鹿児島中央~指宿間の往復JR普通・快速列車利用では元が取れませんが、九州新幹線全通と共に始めた観光特急「指宿のたまて箱」号の指定席券交付が受けられますので、同列車への乗車には絶好の乗車券と言えます。

往復JR利用以外に、片道で鹿児島中央~知覧間と、知覧~指宿間の鹿児島交通路線バスを乗り継いで利用できるタイプも同額で設定されており、「指宿のたまて箱」号乗車と共に知覧を観光する場合や、往復で異なる道程の旅程を組みたい場合などは非常に有用です。

MAKIKYUが「指宿レール&バスきっぷ」を利用した際は、後者を利用したのですが、こちらは路線バス運賃が鹿児島中央駅~知覧、知覧~指宿駅間でそれぞれ900円前後(知覧地区では乗降停留所により、運賃が若干異なります)となり、更に平川~知覧~今和泉間が乗降自由になりますので、使い方次第では片道のJRが普通・快速列車利用でも割安になります。

ただ同種の企画乗車券が設定されている宮崎地区の日南線観光特急「海幸山幸」号利用の「日南レール&バスきっぷ」と異なり、購入時に往復JR利用か片道バス利用かを指定する必要があります。

「日南レール&バスきっぷ」では専用の観光向けバス「にちなん号」(レトロ調車両を充当)に対し、こちらは一般の路線バスで知覧での乗継が必須(鹿児島市内~指宿・山川間は直通の鹿児島交通路線バスもありますが、こちらの通し乗車は「指宿レール&バスきっぷ」の対象外です)となり、一部区間の乗降が自由ですので、運賃精算の都合もあって止むを得ないのかもしれませんが、行きは観光特急「指宿のたまて箱」号を利用し、帰りは時間次第で路線バスか普通列車のどちらかを…といった場合に、都合が良くないのは難点です。

九州新幹線全通に際し、他にも幾つかの企画乗車券が設定されており、他に既存の企画乗車券もありますが、見所の多いエリアにしては、JRの企画乗車券はバリエーションがやや少ない印象があります。

特にフリー乗車系となると尚更と感じており、最近九州では私鉄・バスの乗り放題乗車券の充実振りなどを見ると、JR九州も今後更に魅力的な企画乗車券を設定して欲しいものですが、数々の観光列車などは非常に魅力があり、先日の旅行で乗車した観光特急「指宿のたまて箱」号などは、近日中に別記事で取り上げたいと思っています。

また2月の韓国(+九州)旅行関連もまだ取り上げたい記事が多数あり、MAKIKYUは日頃首都圏に居る身ながらも、当分は九州や韓国など西方の記事が続きそうですが、お付き合い頂ければと思います。

(お断り)乗車券画像の赤斜線は、MAKIKYUが後に画像加工を施したものです



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。