首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)は首都圏屈指の公共交通不毛地帯として知られ、その現状は極めて凄惨、特に「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の運賃問題に関しては地域外でもかなり有名な話で、「MAKIKYUのページ」でも時折取り上げていますので、ご存知の方も多いと思います。
この北総監獄の中でも人口や開発地域面積など、様々な面で中核都市と言っても過言ではない印西市は、かつて関越自動車道で高速ツアーバス特別重大事故を惹起、事故後に実施された特別監査で極めて杜撰な運行管理が明らかになり事業取消処分が下された陸援隊(針生エキスプレス)も、本社を印西市内に構えていました。
この他にも幾つかのバス事業者が拠点を構えており、その一つが「北総交通」ですが、同社は元々京成グループに属するタクシー事業者で、1998年に乗合バス事業(路線バス)に参入しています。
その際には小林駅(JR成田線)~印西牧の原駅(開発を止めた某鉄道)の間で路線を新設、後にこの路線の延伸や印西牧の原駅~滝野地区を結ぶバス路線の廃止に伴う代替運行を行い、現在に至っています。
しかしながら最近になって今月末での路線バス事業廃止・他社移管を発表、MAKIKYUも北総交通の路線バスは以前、小林駅~印西牧の原駅間を結ぶ系統に乗車した事がありますが、運行開始当初は日野リエッセによる運行でした。
バス事業開始に当たって最小限の車両だけで運行していると感じたもので、後に三菱製の小型車(エアロミディMJ)を導入、この車両が稼働する姿を見た事もありますが、バス事業は小規模な事もあり、要員確保なども容易ではないだろうと感じたものです。
(一応大型第2種免許を保有していればバスとタクシーの双方に乗務可能、また旅客事業者運行管理者試験に合格し資格証を申請した場合は乗合(路線バス)と乗用(タクシー)双方の運行管理者として選任可能(実務経験で申請する場合は別)で、この2資格はMAKIKYUも保有していますが…)
また北総交通は京成グループに属し、市内には京成本体のバス部門を分社化した事業者の拠点も存在する事を考慮すると、印西市内の京成グループバス事業を一元化し、運行管理を一元化した方が良いのでは…とも感じていました。
そのため路線自体が消滅せず、グループ内での事業者移管で従来通りの利便性が確保されるのであれば、今回の運行事業者移管は悪くない話と感じています。
趣味者の一部からはバス事業廃業を惜しむ声も出ていますが、現用車両を小林駅発着路線と滝野循環系統限定でそのまま用いるのであれば、塗装は替えずに社名表記だけ変更、検査時などは虹色塗装の車両が代走となれば、余計な経費も嵩まずに済みそうで最善の気もします。
車齢などを考慮すると車両代替の動きが生じても不思議ではなく、また今後他路線と一元化した車両運用を行うのであれば、必然的に虹色塗装のバスが走る事になると思いますが、運行事業者移管以降どの様な動きが出るのかも気になる所です。
ただこの様子を伺うためだけに、わざわざ高額な鉄道運賃を費やし、はるばる印西牧の原まで足を運ぶ事はとてもできないとも感じますが…
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