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長野電鉄1000系「ゆけむり」~信州の地で第2の活躍を始めた特急ロマンスカー

2007-01-11 | 鉄道[甲信越]

    

昨日MAKIKYUは青春18きっぷの余りを使用した強行日帰りで長野へ出向いていまして、これは長野電鉄乗車が最大の目的でしたが、その中で最も注目の車両が今日取り上げる1000系で、公募から選ばれた「ゆけむり」という愛称を名乗り、昨年12月から営業運行を開始したこの車両にもMAKIKYUは乗車して来ました。

走行中の「タン・タン」という連接者故のリズムは独特で、ハイグレードな内装も普通運賃が割高とはいえ、特急料金100円追加(MAKIKYUはその必要もない乗車券を用いていましたが…)で乗車できるのは非常に有難く感じますが、現段階では専ら昼間時間帯の特急運用に限られて朝夕の特急には運用されない事は惜しまれ、また昨日乗車した際は展望席が乗車不可となっていたのは残念でした。
(「ゆけむり」の展望席閉鎖列車、及び朝夕特急の一般車両代走に関する告知画像を掲載しておきますので、近日中に長野電鉄訪問を検討されている方は宜しかったらご覧下さい。)

この車両は元々、1980年代後半に小田急電鉄が導入した特急ロマンスカー・10000形(Hi-SE)で、まだ老朽車でないにも関わらず、この年代の車両で盛んに取り入れられたハイデッカー構造を採用していてバリアフリー対応が困難な事が災いし、以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた新型ロマンスカー・50000形(VSE)による玉突き淘汰対象になってしまい、在籍していた11車体連接4編成の内、2編成が早くも廃車に追い込まれる事態になっています。
(残る2本は現在でも小田急に在籍しており、特急ロマンスカーで活躍する姿を見る事が出来ます)

しかしこの2編成は老朽化していた既存特急車の扱いに頭を悩ませていた長野電鉄へ譲渡される事になり、その際11車体連接では長野電鉄では持て余すにも程がある状況ですので、従来の特急車(3両編成)とほぼ同等の長さ(4車体連接)に改造されていますが、残った中間車は残念ながら解体処分となっています。

ちなみに長野電鉄の特急は長野~湯田中間全線を通しても33km程度、所要時間も1時間に満たない状況という事もあって、小田急10000形では一部車両に設置されていたトイレは設置されず、また売店や喫茶といった類の設備も設置されていません。

ただ編成が短くなった事と形式変更(車番脇には社紋もあります)された事を除くと、窓下赤帯の塗装の色合いが変わってますが、外観や内装はほぼ小田急時代と変わらない美しい姿で活躍しているのは一小田急ファンでもあるMAKIKYUとしても嬉しい事です。

小田急での活躍が短かった分、今後第2の活躍の場である長野電鉄での末永い活躍を期待したい所で、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も長野電鉄に乗車される機会がありましたら、是非この1000系「ゆけむり」に乗車されてみては如何でしょうか?

画像は湯田中駅停車中と信州中野駅出発時、車内と座席カバー(長野の土地柄を感じさせる栗鹿の子の広告入り)、一部特急の展望席閉鎖及び一般車両代走告知です。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ワンマン運転対応の面では… (MAKIKYU)
2007-01-20 01:37:28
H.Sさん様こんばんは。
名鉄1000系特別車の廃車は確かに勿体無く、何らかの活用法を望みたい所ですが、長野電鉄ではゆけむり以外の列車は特急を含め、全てワンマン運転となっており、展望席付きの車両は構造的に難しいかと思います。
ただ現行のB特急2000系はかなり古い車両ですので、ゆけむり以外に何らかの後継車が出てきても良い気はします。
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Unknown (H.Sさん)
2007-01-19 21:52:41
1000系特急”ゆけむり”は、A特急しか運用されず、
B特急は、2000系を運用しています。2000系の置き換えとして名鉄1000系”パノラマスーパー”を4両
から3両に短縮して改造の上運用をしてほしい。
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