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Twilight Express・遂に廃止~バス車内でもこのニュースが…

2014-05-29 | 鉄道[近畿・JR]

現在日本国内における最長旅客列車(運行距離・所要時間の双方)としても知られ、大阪~札幌間(北陸本線・羽越本線・室蘭本線経由)を運行しているJR西日本の寝台特急列車「Twilight Express(トライライトエクスプレス)」の来年春限りでの運行廃止が遂に正式発表され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でもご存知の方は少なくないかと思います。

Twilight Expressは近年運行開始したばかりの超豪華クルーズトレイン「ななつ星」などに比べれば、既存寝台車両の改造車だけあって、設備面などでの見劣りは否めませんが、この列車とJR東日本の「カシオペア」を除けば、日本国内の列車ではかなり豪華な部類に入る列車かと思います。

MAKIKYUは日頃首都圏に身を置いている事もあり、北海道へ向かう寝台列車も「北斗星」は何度か利用した事があるのですが、Twilight Expressは運行区間の関係もあってか、何度か姿を見た事はあるものの乗車した事はなく、来年春までの運行となるとそれまでの間に乗車する機会も…という状況です。

既存寝台車両の改造車であるが故に、車両の老朽化が進んでおり、今後青函トンネルの新幹線対応や北陸本線の一部区間移管なども絡むと、廃止の情報自体は何時報じられても不思議ではなく、遂に公式情報が出たと感じたものでした。

現状や今後の状況を踏まえると、廃止自体は止むなしとも感じますが、列車の設備面に加えて、日本海に沈む夕日を眺められる海沿い区間を走るなど、運行路線・区間も注目の列車ですので、今後直接的な代替列車の設定は難しいにしても、今後JR西日本でも登場予定となっているクルーズトレインの運行において、Twilight Expressの運行区間を意識した列車設定が行われるのか否かも気になる所です。
(ただTwilight Expressの運行区間は、今後第3セクターに移管される区間や、JR東日本区間など他社区間も多い状況ですので、物理的制約はないにしても、自社線内運行に比べるとハードルは高くなります)

ちなみにこのニュースは、昨日MAKIKYUが乗車した首都圏某大手民営バス車内のモニター(デジタルサイネージ)でも報じられており、写真はモニターに表示されたTwilight Express廃止を報じるニュース画面ですが、この画面では廃止理由を「車両の老朽化が理由」と報じており、他の理由もあるにしろ、主因である事は確かだと思います。

この様な情報が出てくるとなると、状況が比較的類似している「北斗星」の動向も気になりますが、こちらも現状が長く続く事は考え難く、今後の展開が気になるものです。


(お断り)Twilight Expressの運行地域は近畿~北陸~東北~北海道と多岐に跨り、デジタルサイネージのニュース記事は運行地域とは異なるエリアを運行する路線バス車内で撮影したものですが、起点かつJR西日本の拠点が大阪となりますので、この記事は「近畿」扱いとさせて頂きます。



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2 コメント

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1年前倒し廃止ですね・・・ (我孫子の伊東)
2014-06-01 13:35:36
2015年度末に北斗星もトワイライトも青函トンネル工事で
運休かと勝手に思ってましたので、2014年度末での
トワイライト廃止というのは本当に残念であります

>>他社区間も多い状況ですので、物理的制約はないにしても、
>>自社線内運行に比べるとハードルは高くなります

3セク県営鉄道にしてみれば、深夜に1本だけ通過列車の
為に体制をとるのが面倒臭くて廃止という構図が垣間見え
体制的に列島縦断列車というのは、今後も登場しないように
思えます

JRグループとしても夜行列車を全廃するのが狙いみたいで
潜在的需要を掘り当てるとか、テコ入れというのが無さそう
なのも残念でなりません

現実にトワイライトのB寝台シングルツインや北斗星Bソロ
などはいつも人気ですよね

柔軟に営業的対処をするならば4名相部屋のB寝台でなく
Bソロ個室を潤沢に用意するだけで簡単に収支改善が可能
にも関わらず、このまま過去帳入りとは寂しいものです


私も関東在住で、圧倒的に北斗星の乗車回数が多いですが
廃止までにもう1度乗車したいと考えます

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毎日運行となると… (MAKIKYU)
2014-06-01 22:16:32
我孫子の伊東様こんばんは。

3セク鉄道に経営分離となれば、小規模故に対応人員や設備などの制約も大きくなると思います。

寝台列車運行のための設備投資や人員配置が災いし、肝心の地域輸送に影響が及んでは…という事も考慮すると、廃止は致し方ないのかもしれません。

トワイライトエクスプレスは人気列車の一つとしても有名な存在だっただけに、残念と感じるのは同感ですが、車両の老朽化などを考えると、廃止の話を聞いても驚かず、遂にこの時が来たと感じたものでした。

またトワイライトエクスプレスに限らず、北海道方面寝台列車は専ら観光客向けで、ビジネス利用は余り考慮していない状況(それでも仙台~函館・東室蘭などの利用はあると思いますが…)ですので、毎日運転する必然性が低い気がします。

夏休みやGWなど繁忙期のみ毎日運転、それ以外は週末などに限定して運転とすれば、閑散期の平日夜間などに軌道保守間合いも確保でき、人的負担も小さくなると思いますので、臨時列車として走らせる事はできないのか…とも感じます。

理想としてはカシオペアの個室寝台車を2分割、食堂車などはもう1両新造し、ソロなどの少人数向けや廉価狙いの乗客向け客車を数両製造、編成組替で2編成用意できれば…と感じますが、JR北海道の現状を踏まえると、既存カシオペアの運行維持だけでも厳しい気がします。

あとは寝台新幹線の設定→深夜時間帯に途中駅長時間停車で線路保守間合い確保というのも一つの方法かもしれませんが、これも採算性などを考慮すると…といった気がします。
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