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東京メトロの「好好メトロキャンペーン」~相手先は何故か離島の事業者ばかり…

2014-12-10 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

先日「MAKIKYUのページ」では、小田急1000形リニューアル車の試運転遭遇に関する記事を公開しましたが、MAKIKYUが土曜日に登戸駅でこの試運転列車を目撃した後は、最近になって通称「馬鹿の壁」が撤廃された事で話題になった都内の地下鉄某駅へ向かったものでした。

「馬鹿の壁」が撤廃された某駅までは、小田急小田原線内各駅からは直通で足を運ぶ事ができず、何処かで最低1箇所の乗換が発生しますが、登戸から小田急線の上り電車に乗車した際には、小田急の電車ではなく相互直通運転先の東京メトロ車両に当たったものでした。

その車内では「好好メトロキャンペーン」と称した地下鉄事業者相互間のプレゼントキャンペーンに関する告知広告が見受けられ、「好好(HaoHao)」という名称からして如何にも中華人民共和国(中国)の何処かを走る地鉄事業者との提携である事が一目瞭然という状況です。

最初は日中両国の首都を走る地下鉄事業者同士(東京-北京)、或いは都市自体の発展と共に、路線網も世界的に見ても相当な規模を誇るまでに成長した上海地鉄辺りでも絡んでいるのか…とも思ったものでした。


しかし広告をよく見るとこれらの地鉄事業者ではなく、中国の中でも離島の台湾省で運行している2事業者(台北捷運・高雄捷運)が絡んだキャンペーンでした。
(台湾省の基幹となっている「台湾島」は中国の中では最大の島で、MAKIKYUが所持している中国の地図でも台湾省の項で「台湾岛是我国第一大岛」という記述が見受けられる程ですが…)

中国の中でも離島の台湾省は、様々な問題を抱えた地域で、以前は大陸本土で最も至近な福建省との相互往来も芳しくない状況でしたが、近年は福建省との間で、海峡を跨ぐ高速フェリーなども就航しています。

福建省も相次ぐ高速鉄道の開業などで、以前に比べると大陸本土の各都市からのアクセスも随分改善されていますが、列車やフェリーなどを乗り継いで行くとなると、決して足を運び易いとは言い難い土地だけあり、MAKIKYUは台湾省はおろか福建省すらまだ未訪という状況です。

日本国内で台湾省の鉄道路線との相互誘客キャンペーンは、小田急グループの一員となっている江ノ島電鉄(江ノ電)が結構力を入れている様に見受けられ、今回のキャンペーンもそれに追随する様な雰囲気を感じます。

MAKIKYUの周囲でも台湾省へ足を運んだ事があるという人物は複数名居り、中には今年台湾省へ足を運んだという事でお土産を頂いた事もあるのですが、中国の中でも決して便の良い所とは言い難い台湾省との間で、この手のキャンペーンが次々と…というのは少々違和感があり、もっと身近な所との提携は出てこないものだろうか…と感じたものでした。
(ちなみにMAKIKYUが中国でモノレールと路面電車・LRTを除く地鉄・城鉄に乗車した事がある都市は、現在は運行が廃止され、都市鉄道とは言い難い状況だった撫順を除くと、現段階では大連・瀋陽・北京・天津・武漢・南京・上海・広州/仏山・深圳・香港で、他にも中国では近年幾つもの都市で地鉄などの都市鉄道が開業、未乗都市の方が多い状況です)

また東京地下鉄株式会社の通称は東京「メトロ」ですが、首都の名前+「メトロ」の事業者(現地語ページへリンクしますが、日本語ページもあります)も、海外の中では中国よりももっと身近な所に存在しています。

個人的にはこちらの方が遥かに足を運び易い土地である事に加え、20m級片側4扉の車両規格や、他事業者との相互直通運転を複数路線で実施しているなど、様々な面でもっと親近感を感じそうな気もするのですが、どの様な経緯で東京メトロが中国の中でも数多く存在する地鉄事業者の中で、離島の台湾省に属する2事業者と提携する事になったのかも気になる所です。
(日中両国の離島を運行する鉄軌道系事業者同士、沖縄の沖縄都市モノレール(ゆいレール)と台湾省の都市鉄道などであれば、相互誘客キャンペーンもさほど違和感ない気もするのですが…)


(お断り)この記事は小田急線内を運行する電車内の吊り広告に対するものですが、相互直通運転先の東京メトロが自社車両内で告知しているものですので、鉄道[首都圏・私鉄等]カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。



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