昨日MAKIKYUは所用で東京都内へ足を運ぶ機会があり、その際に神田駅からJR山手線で南下するために外回り電車に乗車しようとしたら、聴き慣れない音が聞こえ少々違和感を感じたものでした。
そして改札からホームに上がると、丁度山手線外回り電車の扉が閉まり出発、この電車が聴き慣れない音の主で、昨春山手線で本格運行を開始した最新型車両・E235系でした。
(一応2015年末に運行開始していますが、初期不良ですぐに長期運用離脱していますので、実質的に運行開始したのは昨春と言っても過言ではないと思います)
山手線は1周約1時間の環状運転を行っており、神田駅で1周した後の電車を待つとなると次は1時間後になってしまいます。
しかしながら田端~品川間は京浜東北線も並行しており、品川を除く各駅では両線のホームも隣接、また昨日E235系が出発した時間は京浜東北線が快速運転を実施しており、丁度南行快速列車の入線案内放送も流れる状況でしたので、この快速電車に乗車して山手線電車を追いかけたものでした。
京浜東北線快速は神田を出ると次の停車駅は東京、その後の停車駅は有楽町と新橋の両駅を通過して浜松町ですので、東京駅では乗車した快速列車の入線時に丁度発車する姿を見送る状況だったものの、新橋通過時に隣ホームに入線するE235系を追い抜く事に。
浜松町で京浜東北線快速を下車、すると快速が出発した直後に降りたホームの向かいにE235系が入線し、本格営業開始から1年近く経過してようやく遭遇する機会が巡ってきましたが、未だに1編成しか稼働していない事もあってか注目度も高く、ホームでカメラを構える先客の姿も複数見かける状況でした。
このE235系はドット調のグラデーション配色が大きな特徴、前面塗装をはじめフルカラーとなった行先表示や車内に至るまで至る所に見受けられ、かなり奇抜で好みが分かれそうなデザインと感じたものです。
車内に足を踏み入れるとドット調の配色以外にも、山手線のラインカラー・黄緑色のつり革をはじめ、一部が半透明となった座席脇の袖仕切りなどが大きな特徴と感じ、LCDモニターによるデジタルサイネージを多用しているのも、最新型車両ならではと感じたものでした。
ただ最新鋭車両らしい装備も多いものの、近年一般化しつつあるLCDモニターによる各種案内表示は未だに2か国語(日本語・英語)のみとなっており、近隣諸国から東京を訪問する外国人旅行者の利用も多い基幹路線という事も考慮すると、この点は今後改善余地が大いにあると感じたものでした。
またE235系は営業開始当初の初期不良は解決した事で運用復帰、そして今後増備される事になると見込まれますが、山手線以外の路線にも導入される事があるのか否か、その際には山手線のラインカラー・黄緑を用いたつり革や座席モケットなどが、各線のラインカラーに合わせて変えていくのか否かも気になったものでした。
首都圏の大規模鉄道事業者でも、東京メトロは路線毎に特色を打ち出した車両を走らせる傾向が強い一方、JR東日本は金太郎飴状態でどの路線に乗車しても似た様な車両ばかりという雰囲気が強い状況と感じていますので…
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ドアの上に申し訳程度に緑がありますが、目の悪い方や年々背が縮んでいく高齢の方には、ぱっと見分かりにくいんじゃないでしょうか。更に屋外では銀色のギラつきが激しいのでその緑すら見にくいので。
TXの増備車すらドアの識別を高めるために色を追加しているのに、人に優しいと言いながら逆行しているような気がします。
挙句の果てに透明のラッピングと言う意味不明な事もしていて訳が分かりません。サスティナでフラットだからこそウグイス色のフルラッピングが可能なのに、と思います。
こうなるとローレル賞は何年か前に決戦投票で銀座線にブルーリボン賞かっさらわれた腹いせに今回強引にねじ込んだんじゃないの?という邪推すらしてしまいます。
山手線の新型車両、阪神電車のなんば線直通用車両(1000系)を連想するドア部分の縦ラインが特徴的な車両ですが、JR側としては山手線は発着ホームが限定されており、運行系統も単純な事から、色分けに関してはさほど重要視していないのでは…という印象も受けます。
ホームドア設置により窓下は駅停車中に見えない=見えない所はステンレス地のままでという発想自体は悪くないと思いますが、窓上はドア部分だけでなく全体にグリーンのカラーテープ(若しくは塗装)を施しても…という気がします。
またローレル賞受賞に関しては、運行初日から故障を惹起し運用離脱となる有様では…という気もしますが、今後安定運行の実績を積み重ね汚名払拭に努め、ローレル賞受賞車両に相応しい実績を残して頂きたいものです。
スマホやタブレットをイメージしたような未来的なデザインについては賛否両論ですが、個人的には内装面も含めてそれなりに評価しています。
GKデザイン時代は良くも悪くも普通という印象でしたが、奥山デザインに変わってから思い切ったデザインが増えたように感じます。
Sustina構体を採用し、雨樋が目立たなくなっていますが、側面を見る限り外板の継ぎ目や窓枠の段差は相変わらずで従来工法に近いのではという印象を受けました。
同時期に出た京王5000系や東急6020系は外板の継ぎ目や窓枠の段差が廃止されているので構体についてはやや時代遅れに感じます。
山手線以外にも導入予定があるそうですが、E233系ほどの大量増備はないかもしれませんね。
このブログ記事はE235系が試作編成1本のみだった頃に作成投稿、その後E235系は随分数を増やしており、既に何度か乗車していますが、前面形状に関しては好みがはっきりと分かれそうな気もします。
Sustina構体採用で雨樋の見付けが随分改善されたのは評価できる点だと思いますが、東急2020/6020系などに比べると内装は簡素感が否めず、一般車両における考え方の事業者間差異が大きく表れている気もします。
また横須賀線E217系があと数年で代替という噂も聞きますが、同系代替目的などで今後近郊型仕様が登場するのか否かも気になる所です。