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JR東日本「リゾートあわトレイン」~ニューなのはなを用いた異色の観光列車

2013-08-03 | 鉄道[首都圏・JR]

MAKIKYUが先月末、青春18きっぷを利用して日帰りで房総半島を訪問した際には、最初から予定していた訳ではなかったのですが、たまたま臨時列車「リゾートあわトレイン」の運転日でした。

安房鴨川到着時には程なくこの列車の発車時間、また帰りに乗車する臨時快速「マリンブルー南房総」の出発時刻まで余裕があり、自由席ならこの日利用していた青春18きっぷのみでも乗車可能、途中駅までなら乗車してもまだ時間に余裕がある状況でしたので、一部区間だけながらも乗車したものでした。

ちなみにこの「リゾートあわトレイン」は、JR線では房総半島の南端に位置する内房線の館山~安房鴨川間を各駅停車で運行、7月24日~8月24日までの毎週土曜日に1往復の設定となっています。


車両は千葉地区を発着する貸切の団体臨時列車をはじめ、時折設定される臨時列車でも運用される485系改造車「ニューなのはな」で、この車両にはMAKIKYUも過去に2回程乗車した事があります。


リゾートあわトレインでは前面ガラス内側に、日付入りで列車名を掲出しているのも大きな特徴です。

座席配置はボックス席とお座敷の2形態で運用可能となっており、普通車として運用する際にはボックス席、グリーン車扱いで運行する際にはお座敷となる事が多く、列車によっては両者を混在させた運行となる事もあります。

リゾートあわトレインでは、6両編成中最後尾(安房鴨川方)の1両(6号車)のみが自由席、3号車はイベントカー扱いで、残る1・2・4・5号車の4両が指定席となっています。


自由席は全席ボックス席状態ですが、指定席車は海側だけボックス(指定席枠設定)、山側はお座敷状態でフリースペースとしており、同一車両内でボックスとお座敷が混在するという異色の形態となっています。


3号車のフリースペースは、中央通路を除き全てお座敷状態で、指定席枠設定なしですので、1両当たりの乗車定員は随分少なく、贅沢な車両の使い方をしていますが、これは房総半島でも末端部の比較的長閑な区間を走る列車ならではと言えます。


フリースペースでは外部委託による催しが行われているのですが、観光協会関係者による観光宣伝や資料配布と言った一般的なものではなく、沿線では有名な観光施設・鴨川シーワールドの係員が複数人乗車、シーワールドに関する簡単な展示などを行っていました。

これだけなら特筆する程の事では…とも感じますが、シーワールド近海に生息する海の生物まで捕獲・乗車させるという随分変わった事をしており、フリースペース車内は「動くミニ水族館」と化しており、乗車しているウニやヒトデなどに触る事もできる状況でした。


MAKIKYUもこのイベントカー内で実際にウニやヒトデなどを触ると共に、短時間ながら初めてお座敷状態のニューなのはなを堪能する事もできたのですが、さすがにここまで手の込んだ事をやるとなると、JR東日本の観光列車ではお得意の「車内イベントの外部委託」も、なかなか面白い事を…と感じます。


またウニやヒトデなどの海の生物だけでなく、着ぐるみのマスコットキャラクターも登場し、千倉駅では長めの停車時間中に特産品販売も行うなど、特に列車好きなどでなくても、乗車するだけで楽しめる観光列車となっています。

運賃面でも比較的割安(自由席は乗車券のみ・指定席は+510円の座席指定券購入:どちらも割安な青春18きっぷでの利用も可能)となっているのは、大いに評価できるものです。

列車好きには勿論、自家用車などで房総半島を訪問する方にも、日程や時間が合えば是非乗車をおススメしたい列車と感じたもので、今日以降もまだ運転日設定がありますので、もしこの記事を見て興味を持たれた方は、是非「リゾートあわトレイン」に乗車してみては如何でしょうか?



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