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JR九州787系「リレーつばめ」号・DXグリーン車に乗車

2010-06-16 | 鉄道[九州・JR]

  

ここ数日更新を休止していた「MAKIKYUのページ」ですが、この間の数日MAKIKYUは九州へ出向いており、帰還後も仕事で忙しく、PCへ向かう時間が取れない状況でした。

MAKIKYUの九州訪問は、今年に入ってからは2月の「海幸山幸」号乗車などに続いて2回目で、昨年秋に韓国へ出向く際にも博多港から出入国したのを含めると、1年足らずの間に3回も九州へ出向いている事になり、自分でもさすがに最近の九州訪問頻度は…と思ってしまう程です。

ただ九州はJR九州の様々な特徴的な列車だけでも魅力的ですし、私鉄や路線バスなども大いに魅力があり、これらを比較的割安に利用できるフリー乗車券なども充実していますので、機会があればまた行きたいと感じてしまう程です。

まして海を隔てた韓国へ向かう際にも、九州内の行きたい所や、乗車したい交通機関を押さえておかないと、後ろ髪を引かれる思いで出国する事になりますので、さすがに4ヶ月毎の九州訪問はないと思いますが、今後も暫くは年1~2回程度は訪問できれば…と思っています。

ところで前置きが長くなってしまいましたが、つい先日MAKIKYUが九州へ出向いた際には、指定席が取り難いと定評の某列車座席指定券が確保できた事が、今回の旅行動機の一つになった程ですが、それ以外にも幾つもの列車に乗車する機会があり、その一つが特急「リレーつばめ」号です。

九州新幹線(新八代~鹿児島中央)開業前は、特急「つばめ」号として活躍した787系電車で運転される「リレーつばめ」号は、新幹線「つばめ」号と結合する形で博多~鹿児島中央間を結び、九州の南北を結ぶ重要な足となっている事はご存知の方も多いかと思います。

来年には九州新幹線の未開業区間(博多~新八代)も開業予定となっており、全区間開業の暁には山陽新幹線と直通運転を行い、新大阪~鹿児島中央間を直通で結ぶ新列車「さくら」号の運転開始も発表されており、開業が待ち遠しいですが、その際には並行する在来線を運行する現行「リレーつばめ」号をはじめとする特急は廃止か大幅減便が確実な情勢で、来年のダイヤ改正ではどの様な運行形態となるのは気になるものです。

ところで来年のダイヤ改正では、大きな動きが出る事が確実といえる特急「リレーつばめ」号ですが、この列車の大半と、運用上の関係で同一車両を用いる特急「有明」号の一部列車には、かつて個室となっていた空間を活用し、グリーン車をも凌ぐハイグレードな座席を装備した「DXグリーン車」が設定されている事でも知られています。

先日MAKIKYUが「リレーつばめ」号に乗車した際には、JR九州の若者向け会員割引制度・ナイスゴーイングカード(NGC)の割引対象日だった事もあり、少々奮発してこの「DXグリーン車」に乗車してみたものでした。

「DXグリーン車」はグリーン車をも凌ぐ設備を誇るだけあり、利用料金もグリーン車を凌ぐ設定となっていますが、それでも九州内は特急グリーン車は比較的ハイグレードな設備を誇るにも関わらず、他交通機関との競合などを考慮してか、グリーン料金がJR他社よりも割安に設定されていますので、料金的にはJR他社の特急グリーン車と同レベルにあると言えます。

しかしながらグリーン車でも比較的ハイグレードな設備を誇るJR九州が、更にその上を行く設備を提供しているだけあって、木材を多用し、電動リクライニング機能を装備した座席のグレードは相当なもので、新幹線や在来線のグリーン車に何度か乗車した事があるMAKIKYUとしても、このDXグリーン車は別格と感じたものでした。

日頃普通列車に2~3時間程度乗車する事も多いMAKIKYUとしては、特急普通車でも一部の遜色特急(何故かMAKIKYUの近所に多い気がするのですが…)を除けば、設備的には充分過ぎると感じてしまう程ですので、場違いな空間の様にも感じたもので、特急グリーン車の中でも豪華な設備を誇る「リレーつばめ」号のグリーン車でも見劣りしてしまう様に感じるこの空間は異質です。

この異質な空間でも、MAKIKYUが乗車した鳥栖→熊本間は100km未満と言う事もあり、乗車券・特急券の他に必要となるDXグリーン料金は、NGC割引適用だと1000円に満たない状況(960円)と言うのは驚異的です。

ただ設定車両・区画が先頭車の車端にあり、しかもグリーン車にも関わらず787系は「クモロ」という電動車になっている事もあってか、時折床下から突き上げる騒音や振動が若干気になった事は、難点と感じたものでした。

NGC割引程度の料金であれば、一度試乗する価値は充分にあったと感じたものでしたが、1時間足らずの乗車は物足りないと感じ、もう少し乗っていても…と感じたもので、来年以降「リレーつばめ」号から他列車への787系転用がほぼ確実な状況では、今後もこの設備が継続されるのか気になる所です。

787系が来年以降、「リレーつばめ」号から他列車へ転用される際には、「DXグリーン車」はなるべく長時間乗車していたいと思う空間ですので、出来れば「DXグリーン車」連結列車は乗車時間の短い列車ではなく、比較的乗車時間の長い列車(にちりんシーガイア号など)に充当されれば…と思ったものです。

またグリーン車をも凌ぐ究極の空間は、長時間乗車となる列車でこそ真価を発揮するのでは…と感じていますが、今年冬に開業予定のJR他社新幹線でも、開業以降に導入予定となっている新形式車両で同種座席(呼び名は異なり、「グランクラス」となる様です)の設定が発表されており、こちらもDXグリーン車に匹敵するだけのグレードになるのかも気になる所です。

写真は787系「リレーつばめ」号(以前撮影した写真です)と、DXグリーン車内に装備された豪華な座席です。



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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
787系 (宮崎県民)
2010-07-17 21:48:21
 我々は来年3月のダイヤ改正を楽しみにしてます。787系は「きりしま」での宮崎復帰、にちりん・ひゅうがも787系に変わることを心から願ってます。
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今後の動向が気になります (MAKIKYU)
2010-07-18 10:16:01
宮崎県民様こんにちは。

来年春の九州新幹線全線開業→リレーつばめ号の運転終了はほぼ間違いなしの状況ですので、787系にも大きな動きが出る事はほぼ確実な情勢ですが、787系が南九州の485系淘汰用にそのまま転用されるのか、783系も絡んだ玉突きとなるのかも気になる所です。

きりしま号もこちらも2月に乗車する機会がありましたが、緑色の485系は結構草臥れた印象を受けたもので、今後新幹線接続列車になる事を考えると、設備的には787系が望ましいと感じます。

乗車時間を考えるとこの記事で取り上げているDXグリーンなどは、過剰設備になってしまうかもしれませんが、この設備の処遇も気になるものです。

また南九州の特急は、来年大変貌を遂げる事はほぼ間違いなしですが、単なる車両転用だけになるのか、それとも驚く程の改装車両が登場するのかも気になる所で、来年春ダイヤ改正の発表が待ち遠しいものですね。
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787系 (宮崎県民)
2010-07-27 10:23:41
 私も787系のDXグリーン車はにちりん・にちりんシーガイア・ドリームにちりんに使用されるべきだと思ってます。きりしまはたった2時間、これでは意味はないと思います。きりしまを置き換えるのなら、宮崎以北のにちりん・ひゅうがも置き換えるべきだ。長崎・佐世保・ハウステンボスの783系が玉突きで来るようなら、それは許せません。JR九州に徹底抗議します。
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787系に期待したい所ですが… (MAKIKYU)
2010-07-28 20:57:54
宮崎県民様こんばんは。

現在でも宮崎地区には783系が乗り入れている事等を考えると、783系の南九州での運用自体は続く可能性が高いと思いますが、こちらも485系の取替えは直接787系で行う方が良いと思います。

特にDXグリーン車はにちりんシーガイアなど乗車時間の長い列車でこそ真価を発揮すると思いますので、短い有明編成だけでなく、787系リレー編成転用による長時間運転列車の設定にも期待したいものです。

ただ高速バスなどとの競合を考えると、競合が激しい区間にはなるべくハイレベルな車両を入れたい筈ですし、佐世保線特急が783系ばかりの状況が続くのは芳しくないと思います。

また885系との設備格差が大き過ぎるハイパーかもめも改善の余地ありで、まだ使える783系を何処かで活用する必要もあると思いますので、783系を大幅リニューアルし、見違える姿で走らせるのも一つの方法かもしれません。

783系を現行設備のまま南九州に転用するのであれば喜べない話で、車両自体の居住性は改善されるとはいえ、設備的には485系と大差ないという事で不評を買うのは目に見えていますが…
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その通りだと思います (宮崎県民)
2010-08-03 10:52:08
 ただ、高速バスに勝ちたいというのであれば、ソニックとかもめをドッキングした形の『ソニックかもめ』をつくって佐伯・大分・小倉・博多・長崎と長距離を運転させて、それによって余った車両をみどり・ハウステンボスに当てるという考えはいかがかなと思います。問題はJR九州が宮崎県民全体のことを考えているかどうかです。
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需要を考えると… (MAKIKYU)
2010-08-03 14:39:54
宮崎県民様こんにちは。

ダイヤ乱れ時の対応や需要、仕様車種などを考えると、日豊本線~長崎本線直通特急の設定は厳しい面が多いと思いますが、北九州(小倉)~長崎・佐世保方面への列車設定に関しては、今後検討の余地はあるかと思います。

また宮崎方面の特急に関しては、現段階では余り芳しくないのが現状ですが、今後どれだけ手が加えられるのかも気になる所で、九州新幹線全通後の改善にも期待したい所ですね。
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JR九州の態度次第 (宮崎県民)
2010-08-07 11:14:45
 確かに厳しいが、ソニックが2時間弱・885系かもめが1時間35分から40分前後、もったいないと思いませんか? だから提案をしたわけです。にちりんなんか車両があんなで3時間越える。783系も乗り心地は決して良いとはいえない。シーガイア・5時間40分前後、ドリームにちりん7時間弱、どう考えてもおかしいですよ。そのおかしい状態を現在の社長がどう考えているかですよ。
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787系 (野原みさえ)
2010-12-26 18:40:42
787系の来春以降に南福岡に一部残る車両は「かもめ」ではなく、「にちりんシーガイア」に入れた方がいいと思います。「にちりんシーガイア」は「かもめ」よりも走行距離が長いですし、787系は4人用グリーン個室やDXグリーンがある長距離向け設計である事を考えると、「にちりんシーガイア」に入れた方がいいと思います。忘れもしない2000年3月のダイヤ改正で787系の来春以降に南福岡に残る一部の車両については「にちりんシーガイア」に使用していた787系を鹿児島本線に戻して「つばめ」「有明」の全列車787系統一により「にちりんシーガイア」が783系にグレードダウンして乗車率が低迷したと聞いた事があるので、来年3月から787系の南福岡残留車は再び「にちりんシーガイア」に入れてグレードアップした方がいいですし、日豊本線別府以南は787系に車種を統一した方がいいです。「にちりんシーガイア」等で使用している783系のにちりん編成は「かもめ」系統に戻すのです。これと平行に「にちりんシーガイア」にビュッフェも復活してほしいです。
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かもめへの787系充当は… (MAKIKYU)
2010-12-28 00:00:53
野原みさえ様こんばんは、管理人MAKIKYUです。

「かもめ」系統への787系充当復活は、同列車の主力となっている885系に比べ、783系では格差が大き過ぎ、極力885系との設備格差を小さくしたい事に加え、福岡~長崎間では九州急行バスが3列シートの「九州号」を頻発させるなど、他交通機関との競合が激しい事も大きいかと思います。

まして今度のダイヤ改正では、鹿児島本線のダイヤに余裕が出来ることで、「かもめ」が「みどり」などとの併結運転を行う必要がなくなり、どの形式で運行するのにも差し支えない状況になる事も大きいかと思います。

またJR九州としては、まだ耐用年数に達していない783系を何処かで使う必要が出てくるとなれば、「みどり」などに加え、現行通り「にちりん」系統にも使う公算が高いかと思います。

ただ全列車783系というよりは、787系充当列車が混在する事に期待したいもので、JR側のダイヤ発表が待ち遠しいものです。

あと「にちりんシーガイア」に関しては、博多・小倉~大分以南を乗り通すためというよりは、車両の送り込み目的が強く、別府以北への直通を増やすことは、振り子ではない車両による特急の増加=博多・小倉~大分間での速達化の妨げになり、大分での「ソニック」「にちりん」乗継が主体となる状況は変わらないと思います。

それに博多~宮崎間ともなれば所要時間面で新幹線経由の方が圧倒的優位となり、JR側としても極力このルートを推奨したいという事や、新幹線~特急乗り継ぎ程の速達性は求めなくても、安さを求める客層は専ら高速バスを利用する状況を考えると、運用上の都合で787系が充当される可能性は微妙な所かと思いますが、個人的にはブッフェ営業など「にちりんシーガイア」へのテコ入れは厳しいのでは…と感じています。
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対福岡に関して (宮崎人)
2011-01-01 14:44:13
 宮崎・福岡で優位とか不利とか書かれてるようだが、それだけで終わらせたら困る。問題は、同じ運賃・料金を払って車両・設備があまりにも違いすぎる。この現状をJR九州がどう思ってるかだ。宮崎の車両・設備は最悪だ。管理人の所要時間短縮やどの車両を当てるかも確かに問題だが、国鉄車両が21世紀になっても集まりすぎている宮崎の現状を理解してもらわないと困る。
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