毎年秋の恒例イベントとなっている小田急電鉄の「ファミリー鉄道展」、今年も海老名車両基地などで15・16日の土日2日間開催され、MAKIKYUも足を運ぶ機会がありました。
車両展示や物販などの催事内容自体は恒例と言っても良いものの、今年は小田急線~地下鉄千代田線~JR常磐線(各駅停車)の3路線で3社車両による直通運転を開始、小田急の車両が営業運転で千葉県と茨城県にも足を踏み入れる様になった記念すべき年という事もあり、営業車両の展示は千代田線直通列車で3社それぞれの主力車両(小田急4000形・東京メトロ16000系・JR東日本E233系2000番台)が展示、小田急のイベントにおけるJR東日本所属車両の展示は今年が初となっています。
以前のファミリー鉄道展では、展示予定車両の告知で編成番号まで含めて同一だった年もありましたが、今年の展示で番号が判読できる小田急と東京メトロは告知案内で用いられている編成とは異なる比較的導入されてから日が浅い編成を展示、JRのE233系に関しても16番編成の展示でした。
小田急の車両と言うと「特急ロマンスカー」の人気が高く、グッズ類などが多数出回るだけでなく、毎年恒例のファミリー鉄道展でも大抵何らかの特急車両が展示される傾向がありますが、現在の千代田線直通車両が全て10両固定編成と長大で展示スペースの関係もあってか、ロマンスカーの姿は全くない状況でした。
車両基地の離れで静態保存されているSE車(旧3000形)も非公開でしたので、特急車の影が非常に薄い異例の年となり、来年はロマンスカーの姿も是非…という方も少なくないのではと感じたものでした。
また今年は小田急グループバス会社の車両展示と販売ブース、鉄道模型の運転会場が車両基地内ではなく、海老名駅を挟んで反対側のビナウォークとなった事も大きな特徴と感じたものでした。
海老名駅周辺では昨年秋にららぽーともオープン、大型ショッピングモールが複数存在する事になり、ビナウォーク内の混雑が緩和された事も大要因という気がしますが、車両基地内でなくても実施可能な物販や展示の一部を移動する事で、毎年大勢の人出で手狭になる車両基地内の混雑緩和が図られたのは歓迎できる事と感じたものでした。
今年はビナウォークに会場が移動した鉄道模型運転は、イベントの性質故に当然ながら主役は小田急線となっており、走行車両は日本国内では最も一般的な存在のNゲージながらも、市販品ではまだ発売されていない1000形リニューアル車、それも今夏に営業開始したばかりの10両固定編成が走り回っており、先頭車を中間車化改造した6・7号車の特徴的な連結面形状も再現されている辺りは注目と感じたものでした。
小田急線以外の車両も見受けられ、その中には登戸で小田急線と接続するJR南武線で昨年冬まで活躍、現在は新天地へ活躍舞台を移し再活躍中の205系も見受けられたもので、、最大6両編成の南武線時代ではあり得なかった長編成や、新天地で施された真っ赤な前面の警戒色なども再現され、この仕様で小田急線と並ぶのは模型ならでは…とも感じたものでした。
(205系の新天地は、南武線での205系退役前日に学生証とスマートフォンの忘れ物をした乗客が、新天地の車両基地内での遺失物発見後に連絡を受け、忘れ物の引取りで出向いた話もありますが、余りに遠過ぎてMAKIKYUが足を運ぶのはとても…と感じます)
今年のファミリー鉄道展に出向かれた方は、その際の感想や印象なども色々あると思いますが、もし宜しければコメントもどうぞ。
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