先日「MAMIKYUのページ」で取り上げた駿河湾フェリー「富士」ですが、所要時間は片道約1時間と短い航路と言う事もあり、客席は椅子主体となっているものの、僅かながらも船ならではのカーペット区画も設けられています。
一般席の大半を占める座席はリクライニング機能などはなく、ビニール張りのシンプルなもので、6月にMAKIKYUが乗船した九州郵船の唐津~壱岐(印通寺)間で航行している「エメラルド唐津」を連想させる雰囲気、この座席で定価乗船だと少々割高感が…と感じてしまいます。
(所要1時間程度のフェリーでも、高松~小豆島(土庄)間で乗船した四国フェリーなどは、片道運賃3桁でも客室設備はずっと上ですので…)
片道1時間程度の航路にも関わらず、「Ocean Room」と称する上等客室が設けられているのも大きな特徴で、特別割引のお陰で実質タダ同然の状況で駿河湾フェリーに乗船している事もあり、様子見も兼ねて追加料金(500円)を支払って利用したものでした。
所要時間が比較的短く、乗船時は空いていた事もあってか、利用者はMAKIKYU1人だけという状況でしたが、グリーン車並みのリクライニングシートやゆったりとしたソファーなど、設備的には一般客室よりはずっと上で、差額を要するだけの差別化が図られています。
この特別料金は、乗船後に船内に設置された自動販売機で利用券を購入、この利用券はシール式になっており自身に貼り付けというスタイルになっているのはユニークです。
Ocean Room利用者には、コーヒー(ホットのみ)とクッキーのセットがサービスされますので、客室だけで割増500円だと割高感が否めないものの、このサービスも合わせると、喫茶店代わりも兼ねて利用するのも悪くないのでは…と感じたものでした。
(写真に写っているポストカードは、別途船内で購入したものです)
また近年では比較的長時間航海となるフェリーでも、船内売店営業を廃止し、飲食物等は自動販売機対応となっている船舶も散見しますが、所要1時間程度では需要もさほど…と感じるにも関わらず、売店営業も行っており、菓子類や土産物の販売などを行っていたのに加え、デッキでもたこ焼きなどの軽食類販売を行っていた辺りは、特質点と感じたものでした。
(MAKIKYUが今年乗船したフェリーの中には、夜行で長距離を運航するにも関わらず、このフェリーと同程度の売店しか設けられていない船もありましたので…)