“メグレ警視 運河の秘密”(DVD)の原作の邦訳は、伊藤英太郎訳『運河の秘密』(京北書房、1952年)という本らしいが、ぼくは持っていない。
そこで、ぼくが持っている“メグレ警部”モノのうち、運河にまつわる作品のなかから、河出書房新社版“メグレ警視シリーズ 6 メグレと口の固い証人たち”の表紙をアップした。
このシリーズの表紙は、すべて水野良太郎氏の絵で飾られている。いずれも、小説の雰囲気をよく伝える絵である。
DVDで“運河の秘密”を見なかったとしても、フランスの田舎の運河の風景は、彼の挿絵で十分に想像することができた。
* 写真は、ジョルジュ・シムノン/長島良三訳『メグレと口の固い証人たち』(河出書房新社、1976年)の表紙。