大学3年の息子は、就職活動中。
ほんとうは4月1日から入社試験が解禁のはずだが、すでにエントリーの採否はほとんど終わっており、面接試験がはじまっている会社もある。
そんな状態が一段落して、4月1日の正式スタートまで中休みというので、息子の運転練習をかねて、きのう、きょうと軽井沢に行ってきた。
家は使えないので、私学共済に宿泊。上の写真は、けさ宿を出発するときの浅間山の眺め。
山頂だけではなく、東側のすそ野もずいぶん低いところまで雪が残って、朝日に白く輝いていた。
平地でも、3月末というのに、道路や山荘の北側など陽の当らない場所にはまだ雪が残っていた。10日ほど前の雪だという。
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いちおう、千ヶ滝の家に様子を見に行く。
近所のベスト・ビューポイントで浅間山を撮影。夏は緑にさえぎられてほとんど見えないのだが、まだ春浅く、木々は枯れたままなので、くっきりと浅間山を望むことができる。
山道を下って、今度は軽井沢スケートセンターからの浅間山。ただし、軽井沢スケートセンターはすでになく、千ヶ滝温泉だけが営業している(らしい)。
かつては、スケートセンターのホームページに、スタッフが“きょうの浅間山”という写真をアップしてくれていたので、四季の浅間山の変化を覗いていたのだが・・・。
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つづいて、旧軽井沢へ。
旧道(旧軽井沢銀座?)を上って、軽井沢の開祖(?)ショー牧師の別荘、ショ―ハウスへ。いかにも宣教師らしい質素な別荘である。
かつての日本の小学校の校舎のようでもある。
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昼食にはまだ時間があったので、三笠ホテルまで散歩することにした。片道約2キロ弱。空気はきれいで、気温もほどほど(軽井沢としては暖かい10℃くらい)。鳥たちが心地よさげにさえずっている。
歩道は残雪でぬかるんでいて、歩きにくい。クルマもあまり通らないので、雪のない車道を歩く。
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三笠通りの道路沿いには、最近建った豪勢な別荘が多いが、往時をしのばせるいかにも軽井沢らしさを漂わせたクラシックな別荘も残っている。
昭和30年代は旧軽井沢でもこんな雰囲気の別荘が多かったのだが、高度成長とバブルであの時代の軽井沢は“幻の軽井沢”になってしまった。
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以前、朝日新聞に御厨貴さんが“軽井沢別荘物語”とか何とかいうエッセイを書いていた。
第二次大戦末期に軽井沢を舞台に繰り広げられた終戦工作の話だったが、鳩山や近衛らが和平工作のためにスイス公使と密会していたという、旧スイス公使館跡もあった。
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往復約1時間ちょっとで、ふたたび旧道に戻り、浅野屋でランチを取る。
浅野屋のマークって、こんな感じだったのか。いかにも昭和らしくていい。
小松ストアー、三笠書房、酒井化学、明治屋、明治牛乳などなき後、物産館、鳥勝、中山農園などとともに、辛うじて昭和30年代の旧軽を偲ばせてくれる。
そう言えば、万喜の路地からは天ぷらを揚げる匂いが漂っていた。祖母が好きな店だった。
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その後、西口のショッピングモールに立ち寄って帰京。
新座料金所まえ1、2キロから渋滞が始まっていて、途中休憩を入れて約3時間かかった。
2012/3/29 記