今年も桜の季節になった。
わが家の近くにも桜並木はあるのだが、ここ十数年は、寿命が近づいているのか花の色に精彩がない。
60年前、ぼくが小学校に通っていた頃はもっと鮮やかなピンク(桜色)だったように記憶しているのだが、年々白ちゃけてきた印象である。
ぼくが年をとるのと一緒に、わが町の桜も年をとってしまったのだろう。
いずれも一昨日、3月22日に撮った桜だが、翌23日に満開を迎えたようだ。あいにく雨模様だったので写真を撮る余裕はなかった。
最後の一枚は、欅の枯れ木を背景にした近所の公園の桜。
欅の枯れ枝も、ぼくの好きな東京の風景である。新学期の中学校の校庭に咲いた桜、連休が近づくと葉桜から毛虫が落ちてきた。校舎裏手の神社や、道を挟んだ大地主の敷地に植わっていた欅とともにあの頃を思い出す。
2023年3月24日 記