8月28日(日)、暑くもなく寒くもない、日が照るでもなく雨が降るでもない、散歩には程よい天気だったので、軽井沢町大日向(おびなた)にある昭和天皇行幸記念碑まで、散歩してきた。二度目の訪問である。
昭和天皇は借宿(の現在は国道18号の交差点)から歩いたらしいが、我われはもう少し近くから、それでも2キロ近く歩いた。
何年か前に、上皇ご夫妻がこの近くの畑を訪問されたのを偶然にお見かけしたことがあった。その畑の少し先にある。
原武史『昭和天皇』(岩波新書)にも載っていた御製の歌碑が建っている。
草書(?)のため、全部は判読できなかったが、
浅間おろし つよき麓にかへりきて いそしむ田人 たふとくもあるか
と詠んだらしい。最後の字余りの「か」は何を意味するのだろうか。「何と堂々とした姿か」「何と立派な行いであることか」などの「か」と同じ意味か。
大日向村への行幸は昭和28年だっただろうか。満蒙開拓団の帰村地である大日向村は、まだ開墾の途上だったと思うが、「田人」というからには、原生林はすでに伐採されて畑になっていたのかも知れない。
途中の道沿いのレタス畑では高齢のご夫婦が農作業にいそしんでいた。
この光景がいつまでも続くことを願うばかりである。
2022年9月1日 記