8月30日(火)曇り。
朝8時30分に千ヶ滝を出発して、国道146号を北上して鬼押出しに向かう。
旧グリーン・ホテル、万山望あたりから霧が立ち込めてくる。有料道路のあたりも霧で、残念ながら浅間山を眺めることはできなかった。
途中の絶景ポイントにあった道の駅も閉鎖されて何年になるのだろうか、だいぶ寂れていた。
9時過ぎに鬼押出し園に到着したが、駐車場には先客が1台とまっているだけだった。
霧雨は時おり小雨に変わり、溶岩たちも霧に煙っているので、しばらく車中で待機する。先客も全員車中にとどまっている。そのうち、もう1台がやって来たが、やはり車から出てこない。
9時半すぎ、すこし霧が収まってきたので、意を決して見物に出かけることにした。
幸い傘をさす必要もなく、頂上の寛永寺別院に到達した。残念ながら嬬恋側の山並みもほとんど見えなかったが、雨が降らなかっただけでも良しとせねばなるまい。
ついで、白糸の滝に向かう。
後続車はゼロ、対向車もほとんどいなかったので、のんびりと山道を下ったが、白糸の滝に到着すると、駐車場というか道端の駐車スペースはほぼ満車状態。
滝への登り口より旧軽井沢側に寄ったほうに空きスペースを見つけたので、そこにとめた。
人物の映っていない滝の写真は撮り忘れた。池の淵はいつもながらの人だかりで、撮れなかったといった方が正確かもしれない。
次は、碓氷峠の見晴台に向かう。
小瀬温泉から三笠通りを下って旧軽井沢の別荘地帯を抜けて、左折して水車の道(と堀辰雄は呼んでいた。聖パウロ教会前の小道)に入り、神宮寺の横を通って、ショー牧師記念碑のあたりで旧中山道に出る。山道を登ること約10分で見晴台の駐車場に到着。
この頃には日も射し始めてきたのだが、見下ろした妙義や霧積の方角は雲海の中。軽井沢方面はかろうじて離山が見えていたが、ここでも浅間山は見ることができなかった(冒頭の写真も見晴台からの風景)。
森村誠一の『人間の証明』と言っても、西條八十の霧積の詩と言っても、若い人にはまったく伝わらない。
ぼくたちの結婚式では、エンディングのBGMに、 “Mama ! Do you remember ・・・♪ ” というジョー・山中が歌った『人間の証明』のサントラ盤を流したのだった。
再び山道を下り、旧軽井沢の沢村ベーカリーで昼食。ここは以前には紀ノ国屋があった場所だろうか。駐車場の木立に面影が残っているが・・・。
本当は浅野屋がごひいきなのだが、コロナの折から、テラス席もあって開放感があるこちらの店にした。
2022年9月1日 記