2023年、最初の映画は「二十四の瞳」になった。
きょう(1月3日)の夕方、NHK-BSプレミアム(BS104ch)でやっているのを偶然に見つけた。NHKのBSプレミアムで去年の夏に放映されたテレビ・ドラマの再放送らしいが、知らなかった(NHKエンタープライズ制作、NHK 松竹制作・著作、2022年)。
2022年に最後に見た映画が “ひまわり” で、2023年に最初に見た映画が “二十四の瞳” と、どちらも一種の「戦争映画」だったのは偶然ではないだろう。
主人公の大石先生を演じている女優さんが清楚で、好感をもった。
土村芳というらしい。知らなかった(下の写真)。高校生だった頃、同じNHKの連続テレビ番組「姉妹」で岡崎由紀を見初めた時を思い出した。
大石先生は、原作者の壷井栄の妹さんだったかお姉さんがモデルだと聞いたことがある。小豆島の分教場の先生にしては、土村芳は少しきれいすぎる気がするけど。
「二十四の瞳」は、何度も映画化、テレビ・ドラマ化されたが、小豆島がまだ俗化していなかった昭和20年代に、地元の子どもたちを使って、ほとんどロケで撮影された木下恵介のがいちばんよかった(昭和29年公開)。
最近の小豆島は都市化、俗化してしまったので、「二十四の瞳」の昭和の雰囲気を小豆島ロケで再現するのは、もはや困難だろう。今回の作品もすべてを小豆島でロケしたのではなさそうである。ぼくの知らない風景が出てきただけかもしれないが。
今日見たドラマに登場する岬の分教場は、田中裕子主演の映画を撮影した時に作られたオープン・セットをそのまま観光施設として保存した映画村(?)で撮影されたようだ(最初の写真)。
ぼくが初めて小豆島を訪ねた昭和50年頃は、土庄港から安田に向かう旧街道など、まだ戦前、戦後直後の小豆島の面影が多少は残っていたが、その後の40年の間に小豆島はまったく変わってしまった。
2023年1月3日 記