チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ハモが食べたい、鮎もいいなあ

2018年07月07日 | お外の食事

曇、22度、95%

 京都に行くとなると食べたい物もいっぱいあります。とは言っても一泊2日の短い時間です。そしてこれまた食べ物も出会いです。

 博多からの新幹線、駅弁を買いたいと思います。ところが朝の1便、6時10分発です。コンビニは開いているのですが、駅弁は売っていません。地元の温かいご飯も楽しみですが、駅弁の蓋をとったときのワクワク感は格別です。ちょうどお昼時、京都から山崎に向かう在来線に乗りました。京都駅で出汁巻入りのお弁当を買いました。関西の出汁巻と関東の出汁巻、お味が違います。薄味の出汁巻と大きな煮豆がホッとするお弁当です。在来線ですのでテーブルもなく、膝の上で蓋をとりました。そしてお腹が空いているので写真を撮り忘れています。

 山崎から京都へは阪急電車、これは途中から地下鉄になります。向かう先は、錦市場です。錦市場のあたりで大きな氷を食べたいなあ、などと思っています。とにかく暑い。電車を降りてぷらぷらと歩きます。市場のアーケードが見えるところに湯葉屋さんがありました。表には「湯葉鍋」と書かれています。「美味しそうだな。」一旦行き過ぎました。時計を見たらもうすぐ3時です。湯葉の誘惑に負けてお店に入りました。

 老舗の湯葉屋さんです。湯葉鍋ができるまでお店の方に湯葉の話を聞きました。香港にいたときのようにたっぷりと湯葉を食べようと思えば日本ではかなりの出費です。話を伺った方、こちらの社長さんでした。お店には私しかいません。お鍋を作ってくれた店員さんとこの社長さん付きっきりの中でお鍋をいただきました。

  少し湯葉を食べてしまって慌てて写真を撮りました。乾湯葉を使ったお鍋です。少し甘めのお出汁がついてきます。湯葉の下には鶏肉を叩いたお団子が入っています。 乾湯葉は壊れます。その壊れた湯葉を使った炊き込みご飯。この後豆乳を使った小さなデザートがありました。京都のお豆腐も美味しい。ところが湯葉とお豆腐では大豆から違うことも初めて聞きました。

 お腹がいっぱいで錦市場です。かき氷は入りません。大きく巻かれた出汁巻がまた誘惑します。「あれも一本食べたいなあ。」稚鮎の天ぷらも売っています。「これも食べたいなあ。」でもお夕飯のハモのために我慢しました。

 お夕飯のハモ尽くしは、湯引きのハモ、天ぷら、お吸い物もちろんハモ寿司も。あいにくこちらも写真がありません。食べたかったハモ、満足です。

 翌日、帰りの電車の中では駅弁ではなくデパートの地下で普通のお弁当を買いました。「田ごと」の2段お弁当です。 ハモ寿司、卵焼きも入っています。鯛の押し寿司、湯葉巻き、胡麻豆腐。パクパクと京都を出て新神戸を出たところでごちそうさま。好きなものを最後に残して楽しみにします。新神戸を出て食べたのは、 この3つ。

 鮎は次回の楽しみです。よく食べました。

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60歳最後のお夕飯

2018年03月19日 | お外の食事

雨、14度、84%

 60歳最後のお夕飯は上海料理でした。香港にいる間はできるだけ中華料理を食べたいと思います。朝昼晩、中華料理で大満足。

 30年ほど前、香港で有名だった「大上海」という店がありました。幾度か足を運びましたが、お醤油の色がきつく(後にたまり醤油だと知ります。)変に甘いこの店の上海料理には馴染めませんでした。その後、上海に旅して本場の味を知ると広東料理よりもバラエティーに富んではいないものの味付けはあっさりしています。その時、豫園の中にある料理屋で一人お昼ご飯を頼みました。行列ができる小籠包の美味しいお店です。小籠包は16個入り、半分にしてくださいと頼みましたが、出て来たのは16個の小籠包でした。あまりに美味しくて全部食べあげてしまいました。 

 なまこのスターターに始まりました。 蒸した白なまこが中華だれに漬かっています。日本の酢ナマコと違いコリコリ感はありません。

 庶民的な上海料理屋に行くとスターター、冷菜は店の一部に大皿盛りにされ選ぶことができます。そんなお店で食べて以来私が好きなのが、「燻魚」。 川魚を揚げて味付けしたものです。上海ではもっと身の少ない魚です。

 お次は、「干豆腐の煮物」 「白菜仔」との炊き合わせです。「金華ハム」で取ったお出汁が美味しい一品です。以前通った上海料理屋では、5月になるとそこの庭に咲く「水君子」の赤い小さな花が「干豆腐の煮物」に散りばめられていました。作る人のセンスが伺われます。

 今回のメインは、「松鼠魚のあんかけ」です。二人で一匹を食べますので、全体の皿数を少なくしました。この魚も川のものです。甘酢あんですがさっぱり仕立てられています。松の実がたっぷりかかっていました。松鼠魚の大きさにもよりますが、この一皿でお腹がいっぱいになります。

 でも、これを食べなくては、 小籠包です。庶民のお店で食べる小籠包とは違って品のいい小籠包でした。私は中国で食べる小籠包はどこで食べても美味しく思います。

 中国人の観光客が多い街中にあるこのお店ですが、広東語しか耳に入らず、昔から変わらぬ落ち着いた店作りの中ゆっくりと食事をとることができました。

 

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穴子のお刺身

2018年02月21日 | お外の食事

曇、8度、60%

 主人が帰って来ると、夜ご飯にお外に連れ出してくれます。主人も私も福岡を離れて四十年以上、どこのお店が美味しいとか皆目わかりません。香港のように行きつけのお店もまだありません。ただいま、開拓中です。

 昨年末から続けて「おまかせのみ」というお鮨屋さんに行きました。予約をする私は、「おまかせのみ?」と訝しく思います。コース全部がお鮨というのも考えものです。初めに行ったお鮨屋さんは、その全部お鮨のみでした。思ったより量が少なくちょうど良いお腹の収まり具合、元気だった義母と息子も含めて4人でした。最近はこだわりを持ったお鮨屋さんも多いように思います。

 先日のお鮨屋さんは、 白子の小吸い物に始まりました。こうでなくちゃと思います。旬の博多湾のお刺身が続きました。そこに出て来たのが、「穴子のお刺身」でした。松島の穴子だそうです。 穴子の上にはウニとフグの肝を卵でつないだソースが載っています。穴子好きな主人ですら初めて食べる「穴子のお刺身」です。もちろん私は初めてです。少し不安持って箸を口に運びました。噛み締めると、身の締まった穴子の脂がかすかに口に広がりました。そこに肝のソースがいい具合に絡まっています。「美味しい。」2つ目を食べるのが勿体無いと思いつつ、美味しいワインと一緒に食べました。主人は地元のお酒と合わせています。きっともっと膨らみを持ったお味だったのではないでしょうか。

 福岡は今が旬のフグですが、薄造りではなく出て来たのは唐揚げでした。

この後赤だし、そしてお鮨のコースが続きます。博多ですからマグロはないかと思いきや、中とろ、赤身と出て来ます。 ご飯が光っています。締めは小さな玉でした。甘いものお野菜は一切なし。お魚を堪能しました。

 こういう形のお鮨屋さん、カウンターだけで1日のお客さんの数も決まっているようです。お支払いはいつも主人なので、お外で食べたもののお値段をよく知りません。今回何気に主人が払っているのを見て、えっと思ってしまうお値段でした。私一人では決して来ることのできないお店です。珍しいもの美味しいもの、ごちそうさまでした。

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博多 ひらまつ

2017年03月19日 | お外の食事

晴、7度、70%

 私の誕生日に初めての手術を受けたモモさん、おかげさまで元気になりつつあります。すぐに状態が改善するわけではありませんが、いま少し時間をかけてみてみます。

 私の還暦の誕生日のために主人は予てから「博多 ひらまつ」に予約を入れてくれていました。「ひらまつ」は福岡からパリに支店を出したフレンチのお店です。東京にも何軒かお店があると聞いています。博多のオークラホテルに隣接したビルに入っています。以前は中洲の1軒屋だったように記憶しています。テーブル数いくつでしょうか、土曜日の夜ですから、ご家族連れ、カップルの方が目立ちます。私たちも老カップル。

 アラカルトではなく、コース料理を頼んでくれていました。順に写真を撮りましたが、テーブルサービスをしてくれた方の説明は上の空、お料理の名前も忘れています。

  スターターです。ウニのジュレ、フォアグラのムース、キャビアのセック。一口もない小さなものばかりです。

  今が旬のそら豆のスープ仕立て、イチゴの酸味がアクセントです。蔓状のそら豆の葉っぱが可愛い。続いて、 海の幸です。さざえのクロケットですがこれはもったいない。クロケットなど揚げてはせっかくの新鮮なさざえが活かされないように思います。でも、目新しさが狙いでしょう。海の幸のメインです。 何のお魚だったか忘れています。白いお皿がキャンバスのように、でもお魚の名前も忘れるくらい、お味もよく覚えていません。

 最後のお肉は仔牛です。 これだけのサーブがあったのに、仔牛の焼き具合は聞かれませんでした。ロケットののったポテトが優しいお味です。仔牛のソースはキャラメリゼされたインパクトのあるもの。もっと軽くてもいいかなと思います。

 この後デセール、 ホワイトチョコレートで包まれたラズベリーのクリームとソルベです。小さなロウソクは私のお皿だけ灯っていました。

 お酒はボルドーの赤、白はどこだったかな?十分いただきました。最後のコーヒーが久々にヨーロッパのコーヒーです。ヨーロッパのコーヒーの香り、こくが大好きです。コーヒーの添えに出てきた  小さな小さな甘いもの。主人がトリフをつまんだだけであとは包んでもらいました。

 足りないかなと思っていると、ホワイトチョコレートでお腹がいっぱい。お腹よりも目を楽しませてくれるお料理をいただきました。軽い軽いフレンチでした。

 朝起きてきた主人、「お腹が空いてるね。」はい、私もやっぱりお腹が空いて起きてきました。いい夕べを過ごして、モモさんが待つ家にと急ぎました。おごちそうさま。

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博多のイカのお刺身

2017年02月19日 | お外の食事

晴れ、4度、52%

 博多は玄界灘に面して、お魚の美味しい街です。玄界灘を超えて壱岐対馬で揚がるお魚も豊後水道で揚がるお魚も博多に入ってきます。とりわけ博多に見えたら是非召し上がってくださいとお勧めしたいのがイカのお刺身です。

 細造りにしたイカのお刺身、イカそうめんとも呼ばれるものはその名のように白いイカのお刺身です。ところがイカはとれたて、水から上がってすぐのものは白くありません。透明です。この透明なイカのお刺身の美味しさは召し上がった方ならご存知、水揚げ後数時間経った白いものの数倍も歯ごたえ甘みがあります。昨晩はアオリイカを一杯をお刺身にしてもらいました。生簀から上がったものを料理ます。目の前に運ばれてきたイカはまだ足をクニャクニャと動かしています。細造りではなく薄造りです。目の前でおろしてもらう山葵と生姜そのどちらでも味わうことができます。ふにょっとした白いイカとはまるで別物、コリっとした歯ざわりとイカ独特の甘みが口に広がります。

  お次はサザエのお刺身。壷焼きにしても一番美味しいサザエの尻尾、いえ、サザエの一番奥の緑色のところも生で食べるとそのねっとりした美味しさが味わえます。サザエのみはかなりコリコリしていますので、歯の丈夫な方でないと無理かもしれません。

 お次は、クジラの小さな盛り合わせ。 小さい頃はよくクジラをいただきました。父は晩酌に「おばいけ」を所望することもしばしばでした。「おばいけ」は酢味噌でいただきます。昔に比べて「おばいけ」が柔らかいと言うと、主人が「クジラの種類が違うんだよ。」と教えてくれました。クジラの切り落としの様な身を当時飼っていたコリーたちは、展覧会の前ともなると生のまま食べていたのを思い出します。毛艶が良くなると父母が言っていました。クジラが大事な蛋白源だった頃の話です。

 イカはお刺身を食べ終わると、残った頭とげそを別の料理でいただきます。天ぷらと素焼きにしてもらいました。 この天ぷら、半分以上食べた後です。かなりの量の天ぷらです。以前息子夫婦を連れてきたときは、この天ぷらの取り合いをした覚えがあります。お嫁さんが、我が家では遠慮していたら美味しいものはなくなると心得えてくれたのもあの時のはずです。 素焼きはさほど美味しくありませんでした。やっぱり天ぷら。

 生簀からの揚げたての魚を料るこの店は私が小さい頃からあります。 福岡市大名にある「稚加栄」です。品のいい明太子でも有名です。昨夕は店に一歩踏みれた時うっとにおった日本酒の匂い、やはり日本酒と一緒にいただくのが美味しい新鮮なお魚です。お酒は日本各地の日本酒、焼酎があり、ワインも揃っています。博多へお越しの時は行ってみてください。夜は予約を入れていくのがいいかと思います。

 

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「鼎泰豊」 香港

2017年01月03日 | お外の食事

晴れ、19度、87%

 台北に「鼎泰豊」という小籠包や蒸し餃子で有名なお店があります。小さな間口に行列ができる店です。その行列の中には「地球の歩き方」を握りしめた日本人観光客も大勢です。とにかく蒸し餃子に目がない私は、最初の台北の時はこの行列に並びました。その次に「鼎泰豊」に行ったのは台北が初めてだというお客様とご一緒でした。この「鼎泰豊」はここ10年ほどの間、世界中にお店を出しました。日本にもあちこちで見られます。新宿の高島屋が日本の1号店だったと思います。今や「博多」にまでできています。

 香港にお店ができたのは8年ほど前でしょうか、やはり行列のお店です。行きたいとおっしゃる方があって並ぶ羽目になりました。台北とは違い広い店内、並んで待っている私たちの横ではガラス越しに職人さんたちが見事な手さばきで小籠包を包む様が見えます。それ以来なぜか一度も「鼎泰豊」に行きませんでした。並ぶのは嫌です。ここ数ヶ月、「小籠包」と叫び続けた私を昨晩主人が連れて行ってくれたのが「鼎泰豊」でした。

 久しぶりの「鼎泰豊」テンションが上がる私です。前菜は、 ニガウリの冷製。 お麩の煮物。台湾料理らしく、くどくないさらっとした中華です。続いてきたのが、 エビの蒸し餃子。 もち米を包んだシュウマイ。まずまずのお味です。主人が言います、「キビキビと働くお店の人のユニホームも清潔、味までが清潔に感じられるね。」確かに、蒸し器の下に惹かれている布も真っ白です。味の清潔さとはよく言ったものだと感心します。中華料理につきものの青菜の炒め物、これは若い空心菜です。 最後に出てきたのが、お待ちかね小籠包。小籠包をいくつか食べ始めた頃から私の口が重くなりました。周りを見回せば、いつの間にか満席です。しかも右隣は韓国人、左隣は西欧人のご家族。東南アジアの方たちもたくさん見られます。まるで香港の縮図のようなレストランの中です。

 席を立つ前に主人が一言、「ちょっとがっかりしたんじゃない?」はい、その通りです。さすが長年ご一緒だけあってお見通し、「この小籠包、そんなに美味しくない。」と心で思います。

 朝早く、深圳の小さな蒸し餃子屋さんで出てくる小籠包、背もたれもない椅子に腰掛けて熱々を頬ばります。蒸し器の底には茶色に染まって布が敷かれていますがそんなのお構い無し。運んでくるおばさんの指が蒸し器の中に入っていてもそんなの気にもならないくらい熱々の小籠包は美味しい。上海の豫園で半分にして欲しいと言ったのに出てきた16個の小籠包、一人でなんとペロリと食べあげた時の満足感。北京では飛行機の乗る前の前まで小籠包を食べ続けました。どこのお店も「鼎泰豊」のように綺麗ではなかったけど、おいしさは遥かに優っていました。

 新宿の「鼎泰豊」で食べた時もなんだか違うな?と思ったものです。香港の「鼎泰豊」の小籠包も今ひとつ、他のお料理はすんなりとお腹に収まります。その理由を考え続けました。白人などのお客が多い店です。熱々の小籠包は火傷させかねません。それともお客が多すぎて出てくるまでに時間がかかるのか、熱々ではないのです。熱々でない小籠包はそれでけで、おいしさが変わります。所詮小籠包や餃子は庶民の食べ物、いい油や見た目の美しさより、ちょっと脂の多い熱々の小籠包の方を私は選びます。お値段だって「鼎泰豊」よりお安いはずです。

 お店を出る時、急に台北の友人の言葉を思い出しました。「真奈さん、鼎泰豊に行ったら小籠包ではなくて、チャーハンを食べてください。そちらの方が美味しいですよ。」忘れていました。次回はチャーハンを頼むことにします。

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インディアンヴィレッジ 香港

2016年01月04日 | お外の食事

小雨,19度、96%

 我が家から歩いて5分ほどのところに,小さなインド料理屋があります。何をやっても長続きしなかったその小さな店は、このインド料理屋に変わってもう10年以上続いています。デリバリーとテイクアウト専門の店でしたが、店先に小さなテーブルを置いて料理を食べさせてくれます。キッチンの中にはインド人の小柄なおじさんと大きな若いおじさんがいつもいます。ここのインド料理の味は私達夫婦がホッとするお味です。アレンジされた味ではありません。インドの北の方のカレーです。そして面白いことに,微妙に行く度にお味が違います。

 この店の前を日に1,2度通ります。夕方のモモさんの散歩のコースでもあります。前を通ると、大柄な注文を受けてくれるインド人の女性が目ざとく見つけて手を振ってくれます。もちろん私もニッと笑って手を振ります。しばらくご無沙汰していると,なんだか申し訳ない気分になります。

 昨晩は久しぶりに主人とふたりで出かけました。

 スターターにはヴェジタリアンサモサ、  外の皮が厚そうに見えますが,どうしてサックリと軽い口当たりです。いつもなら飲み物と一緒に薄いパリパリのおせんべいのようなものが出て来るのですが,サモサの後のにキッチンから小さい方のおじさんが自ら持って来てくれたのが、 こちらです。いつものパリパリの上に野菜を散らしてくれています。赤タマネギのほんのりとした甘みがとても美味しい。これは,私達へのおまけです。メニューにも載っていません。

 小さなキッチンの中には,ドラム缶のようなものを工夫して作ったタンドール釜があります。そこで作られるタンドール料理もジューシーに仕上がっています。必ず頼むチキンテカ、 タンドールから出され,熱々の鉄板の上にのって出て来ます。

 マトンカレーを頼みました。マトンのカレーだけでも8種類あります。もちろん,ビーフとポークのカレーはありません。 手前がマトンマドラス、奥はほうれん草とインドのチーズパンニールが入ったプラオライス、炒飯のようなものです。マトンのカレーは奥深くにギーの優しい香りがしています。プラオライスは所々で口に当たるパンニールがアクセントです。牛を食べない民族ですが,こうして独自のギーというバターやパンニールというチーズを作り上げています。

 主人が珍しく、 インドのキングフィッシャービールを頼みました。生憎ワインはインドのものではありません。

 こうして私たちが食べている間も,テイクアウトして帰る人、 デリバーの電話もかかって来ます。お勘定をという頃には,西欧人5人がワイン片手にやって来ました。ワインの持ち込みも可能です。

 このお店にくる度に,久しぶりにインドに行きたくなります。

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パパイヤのスープ

2015年10月31日 | お外の食事

小雨、25度、81%

 我が家は,夫婦2人の時は殆どおうちご飯です。香港のようなところに長く住んでいますし、海外からのお客様もおいでになります。そんな折頂くお外でのご飯は,中華に限らずずいぶん美味しいものを食べさせてもらって来ました。動物保護からフカヒレの輸入が禁止されて数年経ちます。大好きだったフカヒレのスープですら,禁止される前にはもう沢山というほど頂きました。

 先日も少しばかり大きな集まりがありました。バンケットほどの規模ではありませんので、暖かなお料理がそれぞれに配られます。久しぶりにお会いする方もいて,ワイワイと話も弾みました。ところが翌日になって,この私、昨晩何を食べたのかあまり記憶にありません。お祝いの席の選ばれたメニューのはずです。きっと、お料理よりも気を取られる事が多かったからかもしれません。

 昨日その日に撮った写真の整理をしていました。百数十枚の写真の内、たった一枚だけ料理の写真があります。そうそう,このパパイヤのスープが非常においしかったんだわと思い出しました。人とご一緒の席では食べ物の写真を撮るのは控えています。食べかけて,慌てて撮ったパパイヤのスープです。

 青い熟していないパパイヤは,東南アジアではスープの実として使ったり,サラダで頂きます。ところがこのパパイヤ,果物やさんで売っている食べるパパイヤです。青いパパイヤは八百屋さんで売っています。しかも熱々のこのスープ,一人にひとつずつ。宴席のスープでは,大きな冬瓜に彫刻をして取り分けてサーブするものもありますが,このパパイヤのスープは初めていただきました。

 澄み切ったスープは微かに雲南ハムの香りがします。傘キノコやカニの身,もちろんパパイヤの実も入っています。ほんのりと甘みのあるこのスープが出て来たのは、丁度コースの半ば頃,口直しの意味があるのだと思います。スープの善し悪しはその店の料理を左右すると言われますが、ほんとにその事が分かって来たのはつい最近です。スープを沢山頂くと,その後の食事が進みません。出来るだけスープは控えめになんて思っていました。スープほど,胃腸を調えてくれ、お腹にも負担が少ないものはないと遅まきに気付いた次第です。

 桃、パパイヤをお砂糖と水で煮たデザート「糖水」を思い起こさせるスープです。それにしてもこれだけの人数分の同じ大きさのパパイヤを見つけるのも、一斉に蒸し上げるのも,大きなレストランならではのお料理です。きっとこれはメニューには載っていないスープに違いありません。

 高いビルの最上階のこのレストラン、ビクトリアハーバーが東西見渡す事が出来ます。翌日,ご一緒だった方から眺めとお料理が美味しかったとお言葉を頂いた時は,ホッとしたものです。

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にぎり鮨のトッピング

2015年08月23日 | お外の食事

晴れ,27度、76%

 香港のお寿司に付いて話せばそれこそピンからキリまで,回転寿しの元気寿司がオープンして20年といいますから、すっかり香港人に浸透したお寿司です。お寿司のおかげで,日本のお醤油もわさびも寿司酢だって近くのスーパーで買えるようになりました。かっぱにするような小ぶりのキュウリも香港で栽培されています。以前は高級感の強かったお寿司が,デリカテッセンにまで並んでいます。

 母の命日に主人が母を偲んでお鮨を食べに行こうと誘ってくれました。お魚嫌いの母でしたが,晩年はお鮨が大好きになり,頓に施設に入ってからは私が持って行く和菓子とお鮨をむさぼるように食べました。

 そんな母の事を思いながら,出かけた先は会員制のクラブのお鮨コーナーです。いつもここのカウンターに座れば,お鮨よりお刺身を注文します。お鮨は最後に好きな物を二貫ずつ握ってもらいます。ところが主人,珍しく初めからお任せのにぎり鮨を注文しました。突き出しの水茄子、タコの吸盤のカルッチョッパ、どれも私の大好物。前菜にサンマのお造りをもらいました。以前懇意にしていたお鮨屋さんでは,このサンマのお造りを2匹分作ってもらうほど新鮮なサンマはくどくありません。今回は半身です。そこへ出て来ましたおまかせのにぎり鮨。

 ポンと目の前に置かれる好みのにぎり鮨のあの間合いが好きです。食べ終わるかなあという頃合いで,次の二貫。おまかせのにぎり鮨となれば、一度にずらりと並んで俎板皿で出されます。これまた魚の色の濃淡,いい感じに盛り合わされています。

 さてどれから食べましょう。ポイポイ,お口に放り込みます。美味しい。と,あまり好きでないマグロを見ると,何やら上にのっかっています。上トロがマグロの上にポッコリと。あらトッピング。マグロの赤身はさほどでもないのですが,トロは大好物。急に弾みがつきます。トッピングがのったにぎり鮨なんて初めてです。口の中ではマグロの二重奏、いえ,すし飯とのバランスよく三重奏です。もう満足。次にイカを食べました。イカと思って口に放り込んだのですが,口の中ではイカとエンガワがふんわりと香りを拡げています。うっかり見逃したのですが、イカの上にはエンガワのトッピング。色白同士で気付きませんでした。

 このクラブのおまかせ握り鮨、トッピングがのっているのが普通ではないと思います。ほかの客さんの手前もありますから,ちょっと目配せだけですが,サービスです。主人など,白ワインのあとに日本酒まで頂いています。私も久しぶりに日本酒のお相伴。最後に,少しだけ季節のお野菜の天ぷらを頂きました。

 会員制のお店は子供連れは許されません。ほんとに静かな雰囲気の中での食事です。最後に母にお鮨を持って行った時,ゆっくり味わうというより待ちかねていたようにガツガツと食べました。いえ、母の事など言えた柄ではありません。この私、水茄子に始まり,タコもサンマもお鮨もパクパクと食べました。だから写真はありません。

 トッピングのお鮨の事を思い出します。甘エビの上にのっていたイクラもきっとトッピングに違いありません。今度行ったらまたおまかせのにぎり鮨を注文しようと密かに夢見ています。

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飲茶   シンセン

2010年11月07日 | お外の食事
曇り、20度、88%


   飲茶の本場の香港にいて、何でシンセンまで飲茶を食べに行ったかと言うと、
今月はたくさんの方を招いた式典を家人の会社で催す。

 家人の会社のシンセンの工場見学もあり、その途中、昼食として飲茶をと言うわけである。
 それで、下見と料理やロケーションのチェックに来た。

 今、シンセンで一、二番と言われる大梅沙にあるシェラトンホテルの中華レストラン。

 ロビーもレストランもこのところの中国の勢いのおかげで、中国人だらけ。

 5星のホテルにこんなに中国人ばかりなんて、内心がっかりした。

    
なんと可愛いえびシュウマイ。粉果、しょうろんぽう。

    
 腸粉。湯葉包みのスープシュウマイ。葱油のあげパン。

    

 にらの水餃子。大根餅。春巻き。

   

 きのこのあげたもの。 デザートの餅。

 驚いたことに、もしかしたら香港よりおいしいかもしれない。

 デザートの蒸餅は、シンセン事務所のスタッフが選んだもの。地元の人のお勧めだけあって 
わたしたちの選択枝にないものが出てくる。 実は3種類の色、黄色、小豆色、緑とあったけど
写真を撮るのを忘れてわたしが食べちゃいました。

 小豆色は小豆、黄色はカスタード、緑は枝豆の餡。

 大梅沙は、シンセン市外の海辺のリゾート地。夏は車でここまで海水浴に来る。
オリンピックも博覧会も中国がすることの規模が大きい。

 ここも、その例外ではなく大きなリゾート地だ。

   料理や接客には納得したが、周りを見回せば例の中国の急にお金持ちになった人ばかり。話し声の大きさ、食べ方を見るにつけ違和感を持ってしまう。

 いけない、いけない、私は長いこと中国に住まわせてもらっているのを忘れかけていた。   
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