チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

台風 香港

2011年09月30日 | 香港

 小雨、27度、89%、シグナル1

 この夏は、香港、台風がほとんどやってきませんでした。その代わり、東に進路を取って日本に行ったのです。おとといから、台風シグナル1が気象庁から出されました。香港から800キロ圏内に入ると出される注意報です。ネサット、日本では台風17号です。フィリッピンで大雨を降らせた大型台風です。でも、進路から言うと、香港より南を通りそうです。直撃コースではないと思っていました。おととい休む前は、雨もなく、シグナル3でした。

 ところが、夜半過ぎから、ものすごい風です。パグ犬モモの散歩に時間になっても、風が強いので家にいました。そのうち激しい雨です。朝の5時少し前、シグナルが8に変わりました。台風シグナルが8になるということは、香港人たちにとって、お休みを意味します。

 学校、公共機関、公共の交通機関は、シグナル8が解除されるまですべてお休みです。島々を結ぶフェリーは当然全面停航、国際線しかない飛行機は出発が遅れます。地下鉄がかろうじて10分に1本の割で動きます。シグナル8以上シグナル10や11の出ているときには、原則として外に出ない方がいいということです。

 この台風シグナル、なかなかいい物だと思います。このおかげで、大きな被害にならないのかもしれません。と言っても、香港は狭い土地だからこういう措置がとれるのでしょう。

 朝の4時40分に出された台風シグナル8は、夕方の4時過ぎまで約半日出されていました。もしも、午前中に解除になれば、順次公共機関は開きます。ところが、既に4時過ぎ。昨日は、大方の香港人はおまけの休日でした。

 香港は、観光都市です。このシグナルの間に香港に滞在した観光客は、何とも哀れです。お店も開いていない、車も動かない。ところが、哀れな方が、私の身近にも。

  こちら、パグ犬モモです。モモさん、おしっこは、うちですることができますが、大きい方は、どうしてもだめです。してもいいんだからと、励ましてみても無理な様子。お散歩は、パグ犬モモさんにとって、楽しいばかりか、生理的欲求でもある訳です。台風シグナル8がまだ出ていた1時過ぎ、ちょっと雨がやみました。

  明るくなったので、急いでお散歩に行きましょう。何やら、不服なご様子。日本では、台風一過の日本晴れなどと言って、台風が過ぎるとあのきれいな青空が広がります。ところが、あいにく香港では、台風が行ってしまっても、雨がしばらく降ります。今回は、その上台風ナルガエ、日本では台風19号が同じ進路でやって来ています。ここしばらくは、いいお天気は望めません。諦めてくださいね、モモさん。

 

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ジアン フランスの陶器

2011年09月29日 | 身の回りのもの

 雨、27度、84%、シグナル8

 フランスの陶器ジアンは、ジアンブルーと言って、独特の深いブルーが人々から好まれているようです。陶器ですから、ポッテリとした厚みがあります。

 先日のジャルダンイマジネールとは違った趣の、サバンナと言うシリーズです。このシリーズは、今は作られていません。

  サバンナを図柄にするところなど、植民地を持っていたお国柄でしょう。

   ヒョウ柄や沼地の草や空の青さがうまく描かれています。ジアンの物は、朝食用にカップとお皿だけ、しかも、家族の人数分3枚ずつです。ジアンの陶器が、香港で売られるようになったのは、つい10年ほど前です。香港は、イギリスの統治下でしたから、イギリスの陶磁器は返還前まで、あちらこちらで売られていました。小さなお店のウィンドーで、このジアンを見つけたときは、とてもうれしくて。実はカップは、デミタスカップです。入る量が少ないデミタスカップは、我が家には実用的でないのですが、これしか売られていなかったので求めてしまいました。結局、コーヒーやお茶を飲むためでなく、ソースを入れたり、アイスクリームを入れたりして使っています。

  ジアンは、裏のマークから作られた年代が解ります。このマークは、1989年から1998年の間に作られた物です。

 時折、パターンが復刻するのですが、このサバンナのシリーズ、また作られることがないようです。大事に使ってあげましょう。

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魚の耳

2011年09月28日 | 自分ごと

 曇り、26度、79%、シグナル1

 台所の片隅に小さい瓶があります。私の大事な物が入っています。

 魚には、耳が見当たりません。でも、池の淵で手を叩くと、コイたちは集まってきます。それで不思議に思って、調べたのが、私が小学の5年のときでした。

 魚には、人間の内耳に相当する耳の器官があります。頭蓋骨の中に左右にある耳石と呼ばれる、骨のような物です。

  こちらは、タイの耳石です。流石に腐っても鯛と言われるだけあって、大きく固い耳石です。

  こちらは、ほかの魚たちの耳石です。耳石は、頭蓋骨の中に固定されています。そして、年輪のように細かいひだがあり、毎年このひだが足されて行きます。

 魚は、この耳石以外にも、体の両側に通った側線でも音を感じるのだそうです。

 今手元にある耳石は、香港の魚の物ですが、耳石を集めだして、もう40年以上経ちました。

 こうして、耳石のことなどを詳しく教えてくださった方がいます。内田恵太郎先生と言って、当時、九州大学の教授でした。岩波新書に「稚魚を求めて」などの著書があります。

 夏休みの自由課題に、魚の耳石を採り上げた私は、一面識もない内田先生にお電話をしました。そして、お宅に伺ってお話お聞くことができたのです。

 小学生の私にも解りやすく、魚の生態に付いて話してくださいました。もちろん、どうやって耳石を見つけるか、取り出し方まで教えて頂きました。

 それ以来、頭付きの魚を買うとこうして耳石を集めています。それにしても、夏休みとはいえ、小学生ごときに時間を割いてくださった、内田先生に感謝しています。穏やかな話し方、おっとりとした面長のお顔と、緊張して飲めなかった大好きなカルピスを思い出します。

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ブリオッシュ

2011年09月27日 | パン

 曇り、26度、88%

 ブリオッシュもクロワッサンもどちらも好きです。クロワッサンは、スパーでも買えるのに、なぜか香港、いいパン屋さんに行ってもブリオッシュが売られていません。そこで、家で焼く機会が増えます。先日、配合が変わった、ブリオッシュのレシピを見ました。とてもとても軽いブリオッシュだと書かれていました。ブリオッシュは、粉の半量近くまでバターが入ります。軽くなるのかしら?そう思って作り始めました。

 バターが多く、砂糖も多めです、ということは、発酵はゆっくりと時間をかけた方がいいのです。そこで、時間を見計らって、市場まで買い物に出かけました。珍しく、家人が付いてきました。ここが間違いのもと。滅多に市場になど行かない家人ですから、何やら興味深げにあちこち見ています。我が家と市場の間には、SOHOという、レストラン街があります。帰る途中も、SOHOのお店をあっちに行きこっちに行きしてみています。

 帰ると、ブリオッシュ、型の中で、想像以上に膨れ上がっていました。急いで、オーブンに。

  この通り、オーブンに入れてもまだ膨らみましたから、巨大キノコです。中には、可愛い頭の部分が、膨れすぎてつぶれた物まである有様です。ところが、手に取ってみると、軽い!

 早速  お昼に3人で食べました。パグ犬モモと家人と私です。

  割ってみると、なんだか、ブリオッシュの持つ、ちょっと重めのおデブちゃんイメージが変わりました。美味しいんです。軽いのでいくつでも食べられます。次回は、側につききりで焼くつもりです。しばらくこのブリオッシュに、首ったけ。

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カメラ

2011年09月26日 | 身の回りのもの

小雨、25度、84%

 小学生の私に、亡くなった父がくれたカメラは、アサヒペンタックスの一眼レフでした。オートで撮れるカメラの出るずっと前の話です。露出がどうだとかの、訳の解らない説明がありました。その上、小さい私には重たくて。それでも、私のカメラです。ペンタックス独特のシャッターを切るときの音が今も、指先に記憶されています。

 デジタル化される前までは、フィルム、現像とお金がかかる趣味でしたが、カメラさえ買ってしまえば、撮り直しもたくさんできますし、便利になったなと思います。それも、ここ10年のことと思えば、環境がめまぐるしく変わって行っているのですね。

 8月に家人と福岡に帰りました。香港に戻って、カメラをPCにつないでも、映像が出てきません。急ぎカメラ屋さんに。香港セントラルには、昔から、カメラの専門店が並んだ通りがあります。キャノンに出してみなくては、どこが悪いか解らないというので、その場で、新しいカメラを求めました。壊れたのは、キャノンのパワーショットG9です。このカメラ、4年ほど前に、お礼にと言って頂いたものです。その頃、大きめのデジタル一眼レフに買い替えようと考えているときでした。いただいてしまったので、仕方なくパワーショットを使うことにしました。大きなカメラが使いたいと言っても、年々腕の力が衰えています。使い慣れると、小さいながら、機能が整ったパワーショットはなかなか使い勝手がいいものです。

 我が家では、カメラを使うのは専ら私です。G9でキャノンは、4代目です。機種が違っても同じ会社のカメラは、どこか使い勝手が似ています。そこで、買ったのがG12です。少し、機能アップして、重さもやや重めですが、手が使い方を覚えています。

 カメラの機械的な様も好きですが、カメラを通してみた物たちが、いつもと違った表情を見せるのも好きです。窓に付いた雨水なんか、カメラを通してみるとほんとにきれいです。

 G9、レンズ部分が悪かったようです。昨日、直って無事に帰宅しました。そんなわけで、

  兄弟揃っての写真です。うん~、腕の力は落ちたけど、やっぱり大きな一眼レフを、しかもレンズ取り外しのできるのを欲しいと、またしても思っています。 

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ウィンドチャイム

2011年09月25日 | 日々のこと

小雨、24度、77%

 やっと、一日中窓を開けることができる季節になりました。香港は、気温が高いばかりではありません。湿度が日本の梅雨より高い日が続きます。気温が低くて、湿度が高いときは除湿器、気温も高くなるとクーラーを入れます。朝、掃除の時、窓を開け空気を入れ替える以外は、窓は閉めていた方がいいのです。カビが、壁や、皮のものに付きやすくなるからです。

 気温が急に下がりました。湿度も低いので、夜も窓を開けています。

 風が吹くと、ウィンドチャイムが音を奏でてくれます。

  日本の風鈴の音とちょっと違います。風鈴の軽やかさ、儚さはウィンドチャイムにはありません。少し低めのくぐもった音です。とは言っても、風に吹かれて作り出される音、パイプオルガンのような重厚さはありません。

 以前散歩をしているとき、庭木にあちこち、このウィンドチャイムを吊るしてある家がありました。その日は、風の強い日でした。ウィンドチャイムの大合唱。

 そういえば、香港にも台風が近づいています。我が家のウィンドチャイムの独唱会です。

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ろばのパン屋

2011年09月24日 | 自分ごと

 曇り、25度、78%

 時々あることなんですが 、昨日急にろばのパン屋のメロディーが頭の中で流れ始めました。ろばのパン屋と言っても、知っている人は、私より上の年代の人ばかりと思います。つまり、昭和30年の初めより前に生まれた方達ではないでしょうか?

 私が育ったのは、福岡の市内でした。ろばのパン屋が、やって来ていたのは、小学校の3年の頃までです。つまり、昭和37、8年から40年頃までです。ろばが、パンを入れた荷車を引いてやって来ていました。必ず、”ろばのパン屋はチンカラリン”という音楽付きでした。

 福岡、当時は朝早くオキュウト売りがやってきます。豆腐屋のような小さなラッパを吹いていました。昼間は、竿屋がやってきました。午後になると、子供たちのおやつ時にやってくるのが、このろばのパン屋でした。

 私学に通っていた私は、近所の子供たちより帰りが遅く、家の近くに帰って来たところで、ろばのパン屋をいつも見ました。近所の子供は、みんな声高にパンを求めていました。なぜだか知りませんが、ろばのパン屋でパンを買うことを母から禁じられていたので、私には、パンを買った記憶がありません。ランドセルを背負ったまま、遠巻きに見ているだけでした。それでも、あのメロディーの通り、あんぱんもジャムパンも何でも売っているのは覚えています。

 ろばのパン屋というので、ずっとパンを運んで来ていたのは、ろばだと思っていました。伏し目がちにゆっくりと歩く姿、足も乗馬の馬よりずっと太くて。今考えると、ろばでなくて小さな馬だったのではないかと思います。なにより、その馬がちゃんとご飯を貰っているかが心配でした。

 ある時、そのろばのパン屋の家を見つけました。筑肥線と言って在来線の踏切の近くに、こんもりと木が茂った一角があります。その一日中陽が当たらないところに、馬がつながれていました。その奥の家の煙突からは、煙が出ていました。冬には、窓から湯気も出ていました。パンを売りにいかないときは家の横の、小さな小屋につながれています。そこを通るときは、いつも父の車でしたが、必ず馬を目で探していました。そのうち、馬も、その家の煙突から出る煙も見えなくなって、ろばのパン屋とは会うことがなくなってしまいました。

 昭和の30年代には、ろばのパン屋は、日本のあちこちにあったようです。パンの味を懐かしく思い出す方も多いのではないでしょうか?私が思い出すのは、伏し目がちだった馬の姿と、煙や湯気を出していたパン屋の家です。筑肥線は、地下鉄と統合され廃線になりました。それでも、以前の踏切の辺りは、今でも木がこんもりと茂っています。

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デンマークのクロスステッチ アンデルセン

2011年09月23日 | クロスステッチ

 曇り、25度、70%

 デンマークのクロスステッチで有名なゲルダ ベングトソンさん、自然の草花の図案がとりわけ素敵です。花を刺しながら、いつも思うことは、草花を温かい目で観察した人にしかできない表現だと感心します。そんなゲルダさん、時にはデンマークの人の生活を刺繍にしたり、アンデルセンを題材にしたりしています。

  こちらが、アンデルセンのお話の一こま一こまを図案にしたものです。アンデルセンもデンマークの人ですね。2005年が、アンデルセンの生誕200年でした。この刺繍がデザインされたのはそのずっと前でしょうが、私がこれを刺したのは2005年です。

  この年、ペンギンブックから出版されたアンデルセンの本。これを読んでも、図案の中に一つだけは、どのお話のものか解りません。ゲルダさんばかりでなく、アンデルセンを題材にした、デンマークのクロスステッチはたくさんあります。

  これは、ノアの方舟を題材にしたものです。家人の要請で、息子をこの船に乗せる事にしました。船乗りさんの一人に息子のイニシャルを入れてあります。横35センチ、縦30センチのかなり大きい刺繍です。

  これが我が家で最も大きい刺繍の額です。刺繍自体は、48センチの横に、縦が40センチほどです。この図案、グリーンランドです。デンマークの本土も大小の島で成り立っていますが、グリーンランドも実はデンマーク領です。私も、グリーンランドがデンマーク領だなんて、この刺繍を刺すまで知りませんでした。この一つ一つの図案も、グリーンランドの自然からとったものでしょう。刺す側からしたら、このボーダーの4辺をを刺すのに苦労しました。中の図案より、ボーダーを刺す方に時間がかかったくらいです。

 刺しながら、目を大事にしなければ続けられないと思ってきました。でも、今年はめがねを作ってもらったおかげで、昔のスピードが戻って来ています。さてさて、刺しかけのきのこのクッションはいつ出来上がることやら。

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バジリコペスト

2011年09月22日 | 料理

晴れ、24度、66%

 我が家の今年のバジルの収穫は、 昨年より少なめでした。2本のバジルが、元気がなくなって来ていたので、例年より早く摘みました。そして、恒例バジリコペストを作ります。普段はバジルと英語読みをしているのに、ペストを作るときだけは、イタリア語のバジリコと読んでしまいます。最近では、日本製のバジリコペストも売られています。バジリコペストの作り方は、至って簡単。

   バジルに松の実、ニンニク、パルメザンチーズ、オリーブオイルがあれば、あとは、

  こちら、フードプロフェッサーにお任せです。バジルの葉を摘む時間よりも、早くできます。

 バジリコペスト、またの名を、ジェノベーゼソースと言います。イタリアのジェノバのあたりは、とても質の良い松の実が穫れるところから、この名前がついたとか。もちろん我が家の松の実は、中国のものです。

 バジリコペストと、ちょっと細めのスパゲッティーを合わせます。

  バジルの青臭さが、松の実やオリーブオイルと一体になって、何とも言えない香りが口に広がります。

  さて、後何回、この幸せの香りを楽しめるでしょう。

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今日で7年目 パグ犬モモ

2011年09月21日 | もも

晴れ、24度、70%  

 2004年、つまり7年前の今日、パグ犬モモは、我が家にやってきました。

 9ヶ月でした。以前にも書きましたが、初めて看たのは5ヶ月の時。日本では、店先の犬たちは、1年を過ぎると処分されると聞いていました。香港の事情は、知りません。でも、1年だと残すは3ヶ月。放っておけませんでした。

 7年前の今日のパグ犬モモ。

 2005年。

 2006年。

 2007年。香港ワンチャイのドッグパークで。

 2008年。

 2009年。この年は、後ろ足を痛めました。

 2010年。

 昨日。”お母さん遊びましょう。”

 急に涼しくなりました。散歩もゆっくりできますね。できるだけ、一緒の時間を長くと思うこの頃です。

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