曇、17度、91%
「ポキン。」と音を立ててメガネのツルが折れました。3つある老眼鏡の一つです。急いでアロンアルファで繋ぎました。我ながらうまく継げました。ところが翌夕方、今度は音も立てずにツルが取れました。アロンアルファでは無理でした。
老眼鏡をかけ始めて20年は経つかと思います。主人が香港の「そごう」ではじめの1本を作ってくれました。「メガネって高いんだなぁ。」と知りました。ちょうど帰国した頃、その眼鏡では心許なくなり、次の一本をデパートのメガネ売り場で作りました。 この時も「高いなぁ。」と思いました。その後すぐ雑貨屋さんで大きめのフレーム、色や形がいいメガネを見つけました。赤を求めました。デパートに持って行きレンズを老眼用に入れ替えてもらいました。「レンズもいいお値段だ!」以来、携帯用に一番古いメガネ、自分の机にデパートて作ったメガネ、居間に赤いメガネを置いて生活して来ました。本を読む、刺繍をする、メガネは必需品です。缶詰の裏も新聞も物を探す時もメガネが登場するようになりました。最低3本は必要です。
雑貨屋さんで買った赤いフレームが好きでした。フレーム自体は5,000円ほどだったと思います。「IZIPIZI」というブランドでした。雑貨屋さんではすでに取り扱いがないことは知っていたので、ネットで探しました。色数も増えています。出来合いの「老眼鏡」もあります。「プチン」とすると翌日に送られて来ました。選んだ色は「ブルーベッコウ」です。 「ベッコウ」では当たり前で印象が固くなりますが、「ブルー」が入るだけで優しい柔らかさが出ています。それにちょうど春らしい。
早速、刺繍も本を読むのにも使います。眼鏡なんてかけていると意識しないのに、新しいカラーを顔に載せていると思うだけで心が春です。実は、金属フレームの老眼鏡のツルが曲がっています。ベットでゴロンと本を読んでいてうっかり「老眼鏡」の上で寝てしまいました。作ってもらった眼鏡屋に持ち込むと、保証がどうとかで曲げを直すだけなのに高い修理費を言われました。使用に不都合があるわけでないので修理せず使っています。「IZIPIZI」の老眼鏡は6,000円少しです。そうだ!もう一本買おう!
常時メガネをかける日がいつか来るでしょう。義母や母がたくさんの眼鏡を持っていた理由が今になってわかりました。