曇、4度、53%
「念に一度の贅沢」とエイッと気合いを入れて買うお豆があります。「紫花豆」の新豆です。乾燥した「紫花豆」でも親指の大きさです。ゆっくり時間をかけて水を含ませ時間をかけて煮ます。茹で上がった「紫花豆」はますます太ります。甘く煮る「煮豆」も他の豆よりずっしりと立派に仕上がります。柔らかく煮上がった豆を前に「さて何を作ろうかな?」
トマトと玉ねぎの旨みを吸った「トマト煮込み」にしようと思ったのですが、寒い日でしたので「ブラックオリーブ」を足してスープ仕立てにしました。 熱々を口に入れます。「紫花豆」は「金時豆」の豆質と似ていますが、もう少し硬め、荷崩れがほとんどありません。大きな豆がトマトと玉ねぎの旨みを吸って豆自体の持つ甘みがことさら感じられます。ほっくりと口の中で崩れます。このひと皿でお腹が十分。
茹で上がった「紫花豆」を2つに分けておきました。「トマトスープ」を煮ている間に「豆のマリネ」を作ります。軽く塩胡椒をした豆に玉ねぎの微塵とハーブを少し落としてお酢とオイルでマリネします。豆が大きいのでマリネ液に漬けてふた晩ほど置きます。 いつもは「ワインビネガー」を使うのですがあいにく切らしていたので「米酢」を使いました。「米酢」の方が美味しい!はっきりした輪郭のある味に仕上がっています。オイルは「マカデミアオイル」
初めてのオイルです。マリネ液にも入れますが食べる時にもう一振り。「マカデミアオイル」もっとコクがあると思っていましたがサラリとした香りも薄いオイルです。このあとオリーブオイルを少し足しました。「米酢」を吸った豆のメリハリにオリーブオイルがコクをくれました。
ふた品とも簡単な手を加えないものですが、豆のうまさの醍醐味を味わえるように思います。もう袋の半分の「紫花豆」を使いました。あと半分、どうやって食べようかな?年に一度の「紫花豆」の新豆です。春が来る前に全部私のお腹に入ります。